火曜日

手術  (平成編)

 

手術に向かう前、下着は褌1枚。

その上に病院服を着て、

手術室まで歩いて行きます。

 

病院服を脱いで手術台に仰向けになる。

まさに、ふんどし一丁だ。

あとはなるようになるしかない。


「まな板の上の鯉だ」

真上のライトが眩しい。


手術室が左右に各部屋つながっており

今日は今のところ手術は私だけのようだ。

麻酔を装着される。

「数を十数えて

「1,2・・」


次に目覚めるまで記憶がありません。

覚醒前まではかなり暴れていた、らしい。

自分では全く記憶がない。

人工呼吸器を外すときは、かなり苦しい

と聞いていたが、目覚めたときには

器具は取り外されており、

苦しい記憶もなく、

夢も全く見ず、

過去の亡霊からのお誘いもなく、

三途の川や

きれいなお花畑もなく、

天国も地獄も感じることなく、

目覚めるまでは、

漆黒」。


気づけば手術は終わっていた。

手術は麻酔のため、記憶がないので

何度受けても平気だが、術後の回復までの

辛さや後の生活への不安など、

もう大きな手術は受けたくないね。






 


写真素材 cg.foto

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