木曜日

改造  (昭和)

 

近場に夏の間だけ

バラック小屋で経営するパチンコ店があった。

夏場は海水浴、釣り客、その宿泊客などが集まり、

屋台などの露店も出て、的屋みたいなものだ。

パチンコ機やスロット機を打たせ、

ちょっとした景品と交換させていた。

 

当時の法的な区分がどうだったのか不明だが

一応遊技組合にも加入し組合会議にも出ていた。

遊技機は近隣の店舗から不要になった台をもらっていた。

当然当時から風俗営業法はあったので、

遊技台の許認可検査は所轄警察が行っていたはずだが、

そこのオッサン経営者曰く、

「玉が出ちゃうと赤字になって困る。

だから玉が入るところにもう1本釘を打って、

入らないようにした」

 

「!?!?」

 

釘を勝手に追加すると違法改造だ。

 

そんな感じでも3シーズンくらい不定期に営業していた。

 

世の中がいろいろな面でゆるかったんだね。

 

 

 


写真素材 pro.foto

0 件のコメント:

コメントを投稿

人気の投稿