今日は朝から雨だ。
自転車での通勤のため、カッパを着て向かう。
いつもは月極の自転車置場は一杯で、横着に置いている
ママチャリを幅寄せして場所を確保するが、朝からの雨
で空いている。前かごに濡れたカッパをいれ、鍵をかける。
学生時代は自転車の盗難やイタズラが良くあったが、この
場所では聞かない。
街灯や建物の軒先には点々と防犯カメラが見え、抑止に
なっているようだ。
私が生まれ育ったのは尼崎だが、北から阪急電車、JR、
阪神電車の東西に走る3社の電鉄があり、南へ行くほど
環境が悪い(柄がよろしくない)、阪神電鉄「尼崎センター
プール前」の近くの産婦人科で生まれた。
1960~70年代のこの場所は経済成長の真っただ中で、
工場から出る煙と車の排気ガスで、自転車で周回すると、
白いシャツが黒ずみ、目が痛くなるような環境だった。
「公害」だ。
新車のチャリンコを、ちょっと目を離していると、サドルだけ
持ち帰られ、自転車好きの友人は軽合金のペダルだけ外され、
むなしく押して帰ったこともあった。
自転車の盗難は手軽で、すぐに持ち去られ、駅前に放置される。
小学5年生の時、「イズミヤ」で友人たちと歩いていると、
トイレに連れ込まれて、中学生にカツアゲされた。
カッターナイフを手に持ち、カチカチと鳴らしながら
ポケットをまさぐられ、持ち金全部を盗られた。
私は目つきが反抗的だと左顎をげんこつで殴られ、口内が
切れ、血の味がしてくやしかった。
人が雑多で、大気汚染、車の騒音、排気ガス、泥だらけの河川、
近所に暴力団事務所、昼から酒臭いトラキチに意味もなく叫ぶ
オヤジ達。
環境が悪いと、人心が荒れるのだろうね。
大人が乱れると、子どもたちも荒れる。
そう思うと、現在はどうなのだろう。
住環境は実際に住んでみないと判らないからね。
中学時代、旅行先の東北地方で、補導された知人が
交番所で住所を聞かれ、
「あまや! あま!」と、さもなんと叫んだが、
関西地区では悪名の地名だが、東北の警察官には
意味不明で、笑われたようだ。
バカだねえ。成人に未だならず、仕方がないね。
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