木曜日

ギックリ腰


2年ぶりに魔女の一撃をくらった。

寒い雨の日、自転車置き場で合羽の雨粒を、上体を

ひねりながら両手で払っていると、身体の中心部に衝撃が。

 

「まずい」と思ったが、そこから職場までは普通に歩けた。

室内の清掃後、事務職なので机に向かい、その日のメールを

チェック、当日の予定を確認後、立ち上がろうとするが、

腰から背中に激痛が走って腰が抜けてしまった。

 

「い、い、い、いた、いた、いた~!」と、北斗爆裂拳。

た、立てなくなってしまった。

 

これは、まずい。完全にギックリ腰だ。

 

生涯を通じて6~7回目か。前回が2年前なので、早すぎる。

私の場合、重いものを持ち上げるタイミングよりも、上体を

ひねる動作がきっかけになるようだ。

 

当日は入館者の講義の先生は2組だけで、準備は終えている。

15時にはすべて終了し、17時の閉館を待って、帰宅・・

だが、動けない。痛い。立てない。どうしよう。

 

腰を曲げ、両手を両膝に添え、足を引き擦りながらなんとか

地下2Fの保安室へ退出届を出し、エレベーターで1Fから

駅前のタクシー乗り場まで、何度もフリーズしながら自宅

まで、たどり着いたが、2日間寝たきりになってしまった。

 

年を取ると回復が遅い。

コルセットを巻いて、腰を曲げながら6日目の現在。

仕事は4日目から復帰したが、思うように身体が動けなく

なるのに気付くのは、こういう時だね。

 

その後、知り合いが次つぎとギックリ腰になり、私が先駆者と

なってしまった。コロナ、インフルよりはまだ、ましか。

 

祖先たちが2足歩行を始めたつけが、現代人に回ってきている

のだから、ギックリ腰は進化の宿命なのだろう。

進化の恩恵はもっと違うことで感じたいね。




写真素材 food.foto

月曜日

飛蚊症

 

日曜日、久しぶりに びわ湖まで散歩がてら歩いた。

以前、心臓手術後の回復と心肺機能向上のため、自宅

からびわ湖まで下り、右周りで瀬田橋から北へ近江大橋を

渡り、膳所城公園まで戻ってまた、自宅まで帰る10キロ

ほどのコースを毎日歩いていた時期があった。

 

天気の良い日は、湖面を眺めながら日向ぼっこで上がって

くる鴨たちや、ピーヨピーヨと鳴きながら旋回するトンビを

眺めてはほっこりしていたが、その時より眼中に飛び回る

蚊のような黒い粒々の点々が、見上げた青空にあちらこちら

浮き上がり散らばっているので不快だった。

 

久しぶりに空を見上げてみると、以前より数倍の黒点が視界

上部に飛び回っている。

ありゃ、これはひどい。普段の生活では気付かなかった。

 

前にも書いたが、私には「閃輝暗点」という症状も10代の

頃よりあり、こちらは不定期に現れ、蛍光灯の電気が切れかかる

前の点滅、明るいギザギザ模様が視界の妨げになる。

症状が出れば治まるまでの10分前後、フリーズしてしまうので

厄介なのだが、プラス飛蚊症も悪化となれば、もう澄み切った青空、

雄大な山々や広大な海も、眼中には邪魔な黒い点々が飛び回り、

きれいな絵画の中に墨汁を散りばめかけた様な幻滅する風景になる。

 

老化は気づかずに ひたひたと確実に進行してくる。

親族の方々も次々他界する最近。

 

もっと自由に、好きなように 生きたいように生き、余生を

過ごせればと思いながら、型にはめられた枠から抜け出せない。

 

今朝の新聞で「人生も暇つぶしの一つだと思えればよい」と

悩み多き若年層に向けたコラムを読んだ。

 

男は「暇なときには碌なことをしない」を教訓に生きてきた

初老の男には、それなりに忙しくて、自由な時間がないくらいの

加減が、ちょうど良いのかもしれないね。

 

まあ、暇があっても、金はないから杞憂だが。

たいした生き様でもないが、晩年は汚さないようにしよう。




写真素材 pro.foto

金曜日

正月営業

 

パチンコ店の年末年始の営業は・・・当然、釘を閉めます。

例年、年末25日前後から年が明けて1月の成人式の時期

くらいまでは稼ぎ時です。(昭和、平成の頃までは)

 

記憶にあるのは私が担当していた設置台数300台ほどの

店舗では年末年始の10日間で、粗利回収金5000万円!!

という鬼のような、まさに、ぼったくり営業も経験した。

 

正月景気で客入りもよく、この時期にしか来ない一見客が多い

ので、割数の低さもごまかしが効きましたが、さすがに後半は、

ホール内は殺伐とし殺気を帯びた雰囲気で、常連客の突き刺す

ような視線に目を合わせられず、恐れおののきながら、心を鬼に

して、毎夜、締め調整に励んだものです。

 

その時期の抜き率(回収率)は売上に対して25%~28%。

まあ、今の客のいない閑散としたホールも同じような割数で

営業していると思われるが、当時の高稼働での粗利は、

すごかったね。公営ギャンブルの控除率(回収)は

25~30%といわれているので、パチンコ店の年末年始

営業はそれに値するが、これは特別営業期間のみの回収率だ。

 

正月明けの一発目の入れ替えに合わせての開放期間は、

釘に携わる者としても楽しい。

この時は大きく赤字を打つくらいの気合がないと、閉め

込まれた釘、割は、なかなか上がってこないんだよね。

 

釘師としてのやりがいや楽しみは、まさにこういう時期に、

釘を大きく開けて、散々痛めつけた常連客に少しでもお返しを

して、喜んでもらうのが釘師としての醍醐味になる。

 

まあ、みなさんの小遣い銭をぼったくり搾取した罪滅ぼし、

釘師の罪悪感の解放、という感じかな。


 


写真素材 pro.foto

木曜日

2024年 令和6年


1月1日の能登半島地震。まさかの元旦早々から。

天災は日を選ばない。

 

年始とはいえ近隣諸国からの救助打診を断りながら

初動は遅いのではないか。

多くの行方不明者がいるのに自衛隊の訓練始めを実施

する棄民的な行いを疑問にも思わない政府、マスコミ。

 

松本人志の活動休止。

週刊誌からの告発に、公に反論も記者会見もせずに

逃げ隠れするみっともなさ。

 

東京オリンピック、電通、自民、維新、吉本興業、万博、

ジャニーズ、辺野古、原発再稼働、キックバック裏金など

不信のキーワードが次から次に出ては忘却していくこの

社会は大丈夫だろうか。

 

時の総理大臣が国会で平気で噓をつき、それがまかり通る

世の中になってから、今はそれが少し揺れ戻りつつ、正義は

混沌として不安定だ。

 

市井の人々の中には、まだまともな人もいる。

普通に、おかしなことは、おかしいと言おう。

間違ったことは正し、まじめに、まともに生きていこう。

 

しかし、テレビなど表に出てくる人物には、まともな奴は

いないのか。隠れているのか。

 

テレビは、みないようにしよう。誰も、何も、信用できない。

生きていく指針は自分で決めていくしかない。




写真素材 pro.foto

人気の投稿