月曜日

飛蚊症

 

日曜日、久しぶりに びわ湖まで散歩がてら歩いた。

以前、心臓手術後の回復と心肺機能向上のため、自宅

からびわ湖まで下り、右周りで瀬田橋から北へ近江大橋を

渡り、膳所城公園まで戻ってまた、自宅まで帰る10キロ

ほどのコースを毎日歩いていた時期があった。

 

天気の良い日は、湖面を眺めながら日向ぼっこで上がって

くる鴨たちや、ピーヨピーヨと鳴きながら旋回するトンビを

眺めてはほっこりしていたが、その時より眼中に飛び回る

蚊のような黒い粒々の点々が、見上げた青空にあちらこちら

浮き上がり散らばっているので不快だった。

 

久しぶりに空を見上げてみると、以前より数倍の黒点が視界

上部に飛び回っている。

ありゃ、これはひどい。普段の生活では気付かなかった。

 

前にも書いたが、私には「閃輝暗点」という症状も10代の

頃よりあり、こちらは不定期に現れ、蛍光灯の電気が切れかかる

前の点滅、明るいギザギザ模様が視界の妨げになる。

症状が出れば治まるまでの10分前後、フリーズしてしまうので

厄介なのだが、プラス飛蚊症も悪化となれば、もう澄み切った青空、

雄大な山々や広大な海も、眼中には邪魔な黒い点々が飛び回り、

きれいな絵画の中に墨汁を散りばめかけた様な幻滅する風景になる。

 

老化は気づかずに ひたひたと確実に進行してくる。

親族の方々も次々他界する最近。

 

もっと自由に、好きなように 生きたいように生き、余生を

過ごせればと思いながら、型にはめられた枠から抜け出せない。

 

今朝の新聞で「人生も暇つぶしの一つだと思えればよい」と

悩み多き若年層に向けたコラムを読んだ。

 

男は「暇なときには碌なことをしない」を教訓に生きてきた

初老の男には、それなりに忙しくて、自由な時間がないくらいの

加減が、ちょうど良いのかもしれないね。

 

まあ、暇があっても、金はないから杞憂だが。

たいした生き様でもないが、晩年は汚さないようにしよう。




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