1996年(平成8年)に登場した三洋の
「CR大工の源さん」は爆裂CR機種で
1/3確変、2回ループのフルスペック機種だ。
確変終了後、100回の時短もついて、出だすと
連チャンが凄かった。設定が3段階あったが、
担当店では全台同じ設定で固定化していた。
今も何度も焼き直され、いろいろなスペックで
再販されているが、やはり初期のスペックの印象が
ずっと後発機にも影響し、生き残って来たのだろう。
ある日、私が所属した会社の系列店の近隣で
当時の暴力団同士の抗争事件があり、
拳銃発砲による殺人事件があった。
殺害された被害者はCR大工の源さんコーナーで
遊技中、後ろから後頭部へ発砲され即死だった。
その瞬間、パチンコ店内の喧騒の中、発砲後も
周辺客はハンドルから手を放すことなく
遊技していたらしい。
現実感がなく呆けに取られていたのだろう。
撃った犯人は駆けつけた店員に銃口を向けながら逃走。
そのあとは、警察の検証もあり、さすがに閉店したが、
翌日は平常通りに営業した。
大工の源さんコーナーは、閑散としていたらしい。
両隣で打っていた遊技客の話では、銃撃された遊技台は、
源さんの「全回転リーチ」がかかっていたらしい。
撃たれた客が遊技台に倒れ込みながら、
薄れゆく意識の中で、大当たりを認識していたか
どうかは定かではない。
この店舗、後日にも駐車場に放置された車の
トランクから死体が発見された。
怖ろしい。
うちの店でなくて良かったと、心から思った。
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