木曜日

旅路

 

現在の仕事は事務の補佐で、非常勤勤務(パート)だ。

週5回の月間100時間程度の留守番のような閑職だ。

 

最初はあまりの暇さにどうしようか、真剣に悩んだ。

契約は2年契約だが、「石の上に3年」だと、

思い直し半年が経過した。

余生を考えると石の上での3年は

老体には尻が痛い。

 

給与は前職から大きく減少し、仕事をし出した

20才頃の給与に戻ってしまった。

60年の還暦で本当に一回りして最初に戻ったわけだ。

 

10万円の手取りなら、妻と二人でも生活は厳しい。

 

10年前に大動脈弁の人工弁への置換手術を

したので、身体障害者手帳は1種1級だが、

厚生年金の障害者年金3級認定で、障害者年金を

いただいているので、なんとかしのげている。

 

ウクライナ戦争以降の、このところの物価高は厳しい。

このまま今の給与では毎月、食べて終わりだ。

職を変えるか、追加でアルバイトをするか。

 

本来は障碍者特例もあり、60才から老齢年金をもらう

つもりだった。ところが基準が変わり、特例の繰り上げ

年齢が昭和36年4月1日までになってしまった。

私は同年4月11日生まれのため、10日のちがいだ。

 

51歳から思い描いていた予定が5年先延ばしに

されてしまった。

 

65才まではあと3年ちょっとだ。

親父は69で死んだ。

叔父連中も最長の83才が1名だけで、

ほかの男性親族は、全員70才を待たずに

亡くなった。

 

繰り上げて、20~25%も年金が目減り

するのは納得できないが、65才前後で親父、

叔父連中の後を追いそうだ。

 

なんといっても心臓の中に機械を入れている。

いつ不具合や体調の変化が起きるかわからない。

 

年金は早死には「丸ごと損」なシステムだ。

 

余生、残り10年ならば、あっという間だ。

60からまた「自分探しの旅」が始まるのか。

嗚呼!




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