火曜日

田舎暮らし


このところ、ぼんやりと、65才から田舎暮らしを考えて

いた。ネットで検索し、最初は、古民家を中心に検索して、

築100年、敷地も広く、隣家とも離れている300万円の

物件に興味を持った。

 

YouTubeで、同じような物件で手直しをしながら奮闘・改築

している様子を見る。みな若い。映像で面白おかしく紹介され

ている。

 

カウントダウンが始まった初老のオレには無理だろう。

 

古い木造建築で現状のままなら、冬の寒さに耐える忍耐力も

気力も自信もなく、何よりも妻が納得しないだろう。

修繕費に、それなりの費用を見積もる必要もある。

 

次に、坪一万円で100坪購入。廉価な平屋を建て、家庭

菜園や鶏を数羽放し飼いできるような環境なら、どうだろう。

たまに子供、孫が遊びに来られるくらいの立地で、駅からは

離れるが、極端な山の中では困る。

廉価でも新築なら快適に過ごせるだろう。

 

地図を見ながら、周辺の環境を調べ、過去に行った土地勘のある

売地があった。最寄りの駅までは車で30分ほど、そこまで行けば

大きな商業施設もある。

 

いまから、土地だけ購入しておこうか。

年内に視察に行ってみようか。

 

考え思ううちに、今住んでいる家の立地も20年前に大阪

から引っ越す際は、いざ田舎へ、の感覚だった。

 

最寄りのJRの駅まで歩いて30分。

そこに行けば大きな商業施設もある。

 

3年前に住宅ローンも完済し、同時期に屋根・壁の全塗装も

したばかりだ。鶏は飼えないが、犬猫は飼える。

庭で焚火はできないが、バーベキューならできる。

家庭菜園は、プランターならできる。

 

これは、マインドワンダリングというやつだね。

「心の迷走」

 

今の年代で早まったらだめだけど、

歩いて30分と車で30分。年を取って感覚が同じに

なっちゃって、困ったものだね。




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月曜日


生活介護施設のお迎えの運転手へ行き出して9か月。

担当する私のコースの利用者たちは今のところ平穏だが、

二つ年上の先輩が担当するコースの利用者たちが毎日、

不穏状態で大変なようだ。

 

騒ぐ、叫ぶ、たたく、他の利用者にちょっかいを出す大柄な

男性がいて、車内でかなりの影響力を発揮しているようだ。

 

私はその彼には「ラガーマン」というあだ名をつけていたが、

名の通り体躯は180cm、100kgは超え、停車した車内

から勢いよく飛び出し、鼻息荒く施設へ駆けていく様子を毎日

みると、自分の担当ではなくて良かったと安堵するのだが、

運転中の彼の様子の実態は、わからない。

 

他に以前にも紹介した「綿棒回しの男」「おはよう兄ちゃん」も

同乗しており、共通して男性陣はみなさん体格がよく、初見で、

目の前で、飛び跳ね、奇声を出されると、引いてしまう。

 

私は、車内ではシートベルの装着を外さなければ、なんでもOKと

しているが、ベルトを外して動き回れば、運転に支障をきたすので

NGだ。停車して、REDカードだ。この9か月で2度あったが、

すぐに改善してくれたので、問題なしだった。

 

途中で停車したGPホームのキーパーのおばさん。

何度も、窓ガラスに頭をぶつけている利用者を見て、

 

「怒りたいこともあるよね、わかる、わかる」

 

言葉を発せられない彼らの感情の表現は様々だ。

私は黙って、毎日、彼らを安全に送り届けるだけだ。




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火曜日

なんまいだ

 

南無阿弥陀仏

 

お念仏というものは、私たちの来世往生浄土のためであり、

ご先祖さまたちのご供養のためにお称えするものです。

 祈願とかお祓いのために唱えることはありません。

・・・らしい。

でも、信心深い人は、とっさに口に出すね。

口癖のように、

「なんまいだー」「なんまんだー」「なむさん!」

 

英語圏なら

オーマイゴッド!(あー神様)

韓国人なら

アイゴ!オンマ! (あーお母さん)

 

わが世代は、

インドの山奥で~♪修業をして~♪

ダイバダットの魂宿し~♪

 

「あのくたらさんみゃくさんぼだい」

「あのくたらさんみゃくさんぼだい」

「あのくたらさんみゃくさんぼだい」

レインボー・ダッシュ7!!

 

テクマクマヤコン テクマクマヤコ

で、秘密のアッコちゃん

 

エロイムエッサイム、エロイムエッサイム

我は求め、訴えたり。 

悪魔くんやエコエコアザラク

 

ハリー・ポッターなら、

エクスペリアームス!(武装解除) 

 

オノマトペのように「あちゃー」「しぇー」「ガチョーン」

・・・ごめん。Huzakesugi だね。




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木曜日

調整


パチンコ業界をやめてから3年。この間、パチンコ店を

覗いたのは2回だけ。1度は本当に覗いただけで、打たずに

帰った。もう1度はジャグラーを少し打って、すぐビッグが

かかったので、即止めで2千円ほど勝たせてもらった。

 

業界にいたときは、ほぼ毎日のように近隣のホールを回り、

偵察を兼ねて、サンド(玉貸機)にお金を投じてきた。

 

25歳から業界に入って35年。お遊びとしてのパチンコは

面白かった。検定基準がお上の都合で変わる中でも、業界は

常に抜け道を探し、遊技機の性能(射幸性)も高まり続け、

単純な役物の時代から、デジタルになり、液晶が出て、派手な

バカでかいギミック(演出)の付いた必要以上の性能に変化し

ていく時々の遊技機にそれなりのお金を投入していた。

 

拘束時間も長く、時間潰しの面もあったが、自分は管理職だ、

競合店や遊技機のリサーチだと、格好をつけては1日の大半を

ホールで無為に過ごしていた。

 

当時は自身でも依存症ではないか、と思っていたが、しかし

業界を辞めたとたん、まったく興味がなくなった。

業界とのつながりもピタッと切れて、すべてが泡沫のように

消えてなくなったようだ。

 

パチンコ店で釘調整をしていた。機械の選定をしていた。

なんて、他の業種では何のつぶしが効くわけでもなく、

そもそも釘を調整する行為は、以前にも書いたが、法律

(風適法)違反で、表には出せない。

 

YouTubeでも営業しているホールの調整するさまを見せれば

「バン」どころか、警察の目に留まれば、行政処分だ。

 

あー、俺は裏稼業のような世界で、35年間も働いてきたのか。

なんて自虐的に嘆いても、続けてこられたのは、毎週のように

新しい遊技機の「釘をたたく」行為があったからで、一心に

何時間も集中して、きれいに、正確に、仕上がったときは自己

満足に浸っていたのだから、小さなモノをコツコツ作っていく

のが、好きな性分だったのだろうと思う。

 

どこぞで、昔のパチンコ機を仕入れてきて、ハンマーで釘調整

でもしてみるか。単純に釘をたたく行為だけでも、楽しい

からね。道具は一式、まだ残っている。

 

でも、カンカンカンとうるさくて、まわりのひんしゅくを

かうだけだね。



火曜日

電子マネー


電子マネーが普及しだした頃はedyを使っていた。

それからSuicaになり、今は使用可能な場所では、

PayPayで支払っている。

 

現金オンリーでまだ対応していない(ワークマンなど)

ところでは、たしかに少し購買意欲が薄れるね。

普段はあまり現金を持ち歩かなくなって、スマホでの決済が

出来ない店舗では、買い物をしなくなっているかな。

 

最初のころはクレジット決済で支払いが翌々月くらいに

回ってきて、収支の把握が面倒だったが、paypayと

銀行を連動してチャージが楽になってから、スマホが

本当に財布代わりになった。

 

しかし、電子マネーの種類が多くて、おかしいね。

 

交通系電子マネー、流通系、クレジット系、QRコード系、

ほかに特定のグループだけに使えるマネーもあり、事前に

入金が必要なのが「電子マネー」の括りだが、クレカと

電子マネーの中間的なもの、LINE Payau Payなど、

あれこれ多すぎて訳が分からん。

 

残高きっちり使い切る買い物などは、ほとんどないのだから、

それぞれのカードなり、スマホに残った少額の残金などは、

失効期限が切れれば、膨大な退蔵益だろう。

塵も積もれば山となる。

 

通信が不通の時や、停電時は、これらの決済が使えない

のだから、全てを電子化にする必然性はないだろう。

 

緊急用にと、カードの間に折りたたんだ万札を挟んでいる

身としては、子供の頃、カツアゲされないように、靴下の中に

お金を隠していた記憶が蘇って切ないが、電子決済の履歴が

残って収支が一目できるので、無駄遣いをしなくなった

メリットもある。

 

電子数字であっても、現金でも、お金はお金だ。

減ることはあっても自動的に増えることはないので、大切だ。

 

夢の中で、札束を数えすぎて、腱鞘炎になった友人もいるが、

その時点で、彼は昭和だね。

 

今は、デジタルの数字を眺めるだけだ。




うちのサイ


いやー、さすがに暦通りの気温になると寒いねえ。

先週までは、昼の気温が25℃を超える夏日だった

のに、今朝は10℃を切っていた。

 

20分ほど、部屋が温まるまで床暖房を付けてすぐに

消したが、例年の冬季のガス代はバカにならない。

 

(いとしこいしの漫才風に)

「うちのサイがね、寒いので」

「アフリカ育ちのサイは、そりゃ寒いだろうね」

 

アフリカではなく、韓国育ちなのだが、ご存じの

ように、むこうではオンドル(パン)=床暖房なので、

寒さ厳しい冬季は、昼夜問わず床からの暖房で温かい。

 

こちらに引っ越しのサイ、後付けだが、要所々〃に、

床暖房を欲しいと、サイからのたっての要望だった。

うるサイかったので、全室につけた。

 

そのサイ、外構工事も必要だったので、会社で懇意にして

いた業者に頼み、南側に10畳ほどのウッドデッキもつけ、

価格をうまくサイクして、良心的に施工していただいた。

 

初めての冬。いい気になって床暖房を遠慮せずに

バンバン付けっぱなしにしていると、ガス代金7万円!!

ひっくり返ってしまった。

 

韓国式は、昔は練炭や灯油ボイラーが主流で、熱効率も

よく、部屋の密閉度も高く、燃料代も安かったようだ。

(サイの住んでいた当時の感覚では)

 

同じ感覚でガス床暖房の使用はマズイ(高い)。

といいつつ、床に敷いた布団は温かく快適で、終始、

床暖房を付けて寝る習慣がついてしまった。

 

今は、床に布団を敷かず、子供たちが使っていたベッドで

寝ているため、今季のガス使用量はセーブできそうだ。

 

日本の家は寒い。

木造住宅で密閉度も低く、低コスト設計で、どてらを着て、

炬燵でくるまり、がまん、辛抱だ。冬は寒いものだ。

「ぜいたくは敵」といいように言いくるまれて、洗脳

されてきたようだ。

 

電気、ガス、水道、電車、郵便、高速、ガソリン代、

おむつやミルク代、毎日の食品代。NHK。

生活に必需なもの全てに課税し、民営化し、料金は高い。

ぜいたく品にも同じ税率だ。

 

国民を苦しめる為政者には憤慨するが、それも国民が

選択してきた結果なのだから、もうそろそろ、教え込まれ

てきた価値観を反転させなければならないのだろう。

 

日本はいい国だと思う。

みんな、もっと、幸せになろう~よ。(長淵風に)




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木曜日

一人(2)


「一人ゴルフ」で予約を取り、さっそく昨日、コースへ出た。

予約締切が前日の正午、ギリギリの申し込みだったが、予定の

3人から1人キャンセルのため、2人(ツーサム)になった。

 

2名でも構わないようだ。私の申し込みがなければ、この組は

キャンセルだったようで、同組のMさんから感謝された。

 

Mさんは、上下おしゃれなウェアを着こなす2歳年上の地元の

人だった。このコースの会員で年間30回ほど回るそうだ。

 

週3~4回プレイする70歳以上の猛者も多く、ゲストハウスは

老人ホームのようだと笑っていた。

 

Mさんは60歳で退職し、この数年はフーテン生活を満喫して

いて、ゴルフや旅行など趣味三昧で過ごされているとのこと。

58歳で直腸がんが見つかり、治療後、60歳を契機に余生を

好きなように生きると決めたそうだ。

 

周りを見渡しても確かに高齢者ばかりだ。ここでは60代は

小僧のようで、80歳で、毎日プレイする妖怪のような婆さんが

いるそうで、超高齢化社会になったのだというのを実感する。

 

80でもタクシーの運転をし、警棒を振る高齢者たちとは対照的だ。

同じ時を刻み生きてきた人生だが、この差は・・考えさせられるね。

 

終わりに向け、どう生きるか。人生の落としどころを模索しても

今更ながら思い通りにはいかないが、心持ちは気楽でいたいね。

 

この日のスコア?   聞かないで !!






火曜日

一人


子供のころから結構一人で遊んでいた。

 

近所の川では一人、手で釣り糸を垂れて、何時間も川面を

眺めていた。神社の境内で蝉取りや木登りなど、一人で

遊ぶのは平気だった。

 

といって仲間外れにされていたわけではなく、お誘いが

あれば、一緒に、どこへも行った。

でも、心持ちはいつも独りでいるほうが気軽だった。

 

この性根は大人になっても変わらず、いまの年になっても、

休日は一人で行動することが多い。

 

もう今更人見知りもないが、コロナ禍からは他人と距離を

あける世の中の風向きで、人付き合いは気楽になったか。

 

高校の同窓生との親睦ゴルフが急きょ中止になったので、

「一人ゴルフ」というのを申し込んでみた。

 

前日の12時までの参加人数でエントリーが決まるようで

ギリギリ11時申し込みで、間に合ったようだ。

 

全く知らない、おっさん2名と同組で回ることとなった。

サイトの自己紹介では50代と60代、同じ年代だ。

このコースは頻繁に回っているようだ。

 

さて、どんな顛末になるやら。明日は、良い天気の模様だ。

せっかく取った年次休暇だ。羽を伸ばそう。




月曜日

反骨


いままで経験してきた店舗での一番の売上は、パチンコ台数300台、

スロット台数40台、合計340台の店舗で、日売上の最高は正月に

3600万円を売っていた。

 

その月の平均売上は、2400万円で、その月は7億4千4百万の

売上があり、粗利(回収金)は1億円ほど。回収率は13%くらい。

遊技客の感覚では1万円使って、8700円が戻ったことになり、

広く浅くの薄利多売になるだろう。

 

最盛期によく30兆円産業とか言われたが、パチンコの売上は

お客さんに玉やコインを貸し出した金額なので、実利は粗利益(回収金)

から諸経費を差し引かれた金額だ。

当たり前だが、客が多く売上が多ければ、大変儲かる

 

個人商店で月間7億円の売上げなんて、笑いが止まらないよね。

従業員は毎日忙しく、休日も給与も少なく、泣いていたけど。

 

1店舗当たりの台数制限が外れて、1000台超の郊外店も出来た

ころなら、それなりの客入り稼働で、台売上が5万円も売れば、

日売上5000万円、月間15億円。

 

まあ、それくらいの店舗になると、土地建物、設備一式、

初期投資は、かなりの額になるが、業界的には、郊外店で5~8年

ほどの回収を目安にしていたので、他業種の感覚では驚きだろう。

 

開業は、許認可営業(公安委員会の許可)が前提なのだから、

まさに砂上の楼閣。許認可が取り消されれば、終了。

なので、上場はない。

経営者はまさに儲け時に、抜きまくる必要があるわけだ。

 

コロナ禍以降の、現在の店舗の状態は、一部の大手企業では

先に述べた客入り、売上の店舗もあるだろうが、ここ数年で6割

以上の店舗が廃業に追い込まれているように、多くのホールは

水面に口を開けて、溺れぬよう、パクパクだろう。

 

今も責任者として現役の一線でいたなら、薄れゆく頭髪もすでに

なくなって、心労で、完治した心臓病も再発していたかもしれない。

辞めて、命拾いした。

 

しかし、こんな巨大産業も「お上」のさじ加減で衰退していく

のだから、全盛期に、パチンコ経営者たちは、もっとロビー活動に

精を出していれば、状況は違っていたかもしれない。

 

日本社会での「差別と貧困」の反骨心を糧に生きてきた

在日一世、二世には、さらに政財界へ深化して溶け込むことが

厳しかったのだろう。




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木曜日

持ち出し


処女開店。予定の割数を大きく上回り、大赤字になった。

まだ、パチンコが40玉交換で損益分岐が160%の時代。

おそらく今の辛い現行の機種では、出そうと思っても出ない、

逆立ちしても出ない、500%を超える割数があった。

 

これは私が担当している店舗だったが、処女開店初日に出た

割数だ。当然、私はまだ入社もしておらず、当時の様子を

オーナーから聞いた。

 

最終のパチンコ割数は54割(540%)。

 

昭和後期より業界にいる私も、見たことも、聞いたこともない

吹き出すような、仰天割数だ。笑ってしまった。

 

当時の甘い機種とはいえ、通常の釘の調整では、どんなに

スタート釘を開けても、そんな数字は出ようもない。

ぶんぶん回しでもスタート数は物理的に決まっているし、

確率も収束することもない。

 

おそらく、スタート釘以外の天や両サイドのフロック釘も

ダダ洩れで、当時あった一発機なども、笑っちゃうくらい、

入賞口へ飛び込んでいたのだろう。

 

フィーバー機などは、昭和の後期は下部アタッカー周辺の釘を

異様に曲げて、大当たり時に出玉がサイドの入賞口にこぼれて

入るような調整をしていたが、おそらく、アタッカーが開かない

状態でも、入賞口にこぼれて、当たりにもならないのに、玉が

増えていくような状態だろう。

 

釘の経験者なら、清水の舞台から飛び降りる覚悟でも、そんな

釘調整はできない。

 

オーナーによると機械メーカーから紹介された店長で、パチンコ

初出店の素人オーナーは、「パチンコはこんなに儲からない」商売

だと、開店週間で後悔したそうだ。

 

それでもか月間、その店長に任せていたが、堪えきれずに交代

となった。通常なら初日で馘だ。社長も辛抱強いね。

 

ちなみに初日の営業時間は2時間で、売り上げは200万円。

まだ1回交換の時代だから、甘くても売上はあったのだろう。

赤字は450万円。サンタクロースがお札をバラまいたようだ。

 

大赤字で以降、客が溢れかえっていたかはなく、在籍中の1か月、

初日の大赤字を回収すべく、いきなり釘を締めこんで、せっかくの

客を飛ばしたようだ。

 

こんな釘師に託した経営者も自爆だが、時にはこんな事があるので

パチンコは面白いね。まあ、ここまでの自爆はめったにないけどね。




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月曜日

グレイゾーン


30代の10年間は本当に釘を多くたたいたと思う。

平成の初期にはパチンコ機は行政の指導もあり、新しいCR機が

毎月のように発売され、店舗も入れ替えれば入れ替えるほど、客数

は増え、売り上げが上昇するので、地区によっては、毎週のように

新台入替を行っていた。

 

所轄(生活安全課)の検査日は週二回。

入替手順は、事前に変更承認申請書を1週間前に生活安全課へ

提出し、検査日の予約をする。検査時間はわからない。

担当官次第なので、朝から夕方まで、ずっと待機だ。

 

検査が終了すると、担当官が帰るのを確認次第、そこから新台

開店に向けて、すべての釘を整えていく。

 

私は遊技盤(セル板)に対して、上から真っすぐ、横から2度の

高さになるよう手抜きせず、全ての釘を揃えていた。

20台なら初期スタートは20台、すべて同じゲージで構成する。

 

最盛期は担当店舗が8店舗あったので、毎週、かなりの新台調整を

行い、かなりの手練れになっていたと思う。

ハンマーの柄を長めの白木に皮を巻き付け、頭の角度を柄と直角に

して、効率よく叩けるよう、いろいろと工夫したものだ。

 

風俗営業法が昭和の61,2年ごろに風俗適正化法に改変された

ころより、釘の調整は構造変更になるので、「釘調整」は原則、

禁止というのが徹底されるようになった。

 

生活安全課の担当官に調整しているのを見られた時点で、即、

行政処分だ。

 

とはいえ、パチンコ屋は、いわゆる出玉の調整がなければ商売に

ならない。なので、夜な夜な(早朝に)担当者は、新台時に納品

され以降も自社に都合の良いように釘調整を行っていた。

 

行政も、ホールも、遊技客も、暗黙の了解だ。

 

閉店後や開店前、昔は清掃係や一般社員が作業をしている

合間で釘調整をしていたが、近年、SNSの普及などで、

投稿される危険や、また店内の監視カメラに調整の様子が残る

ため、録画を停止させるなどの注意も必要となってきた。

 

暗黙の了解。ダブルスタンダード。グレイゾーン。不文律。

パチンコ業界に限らず、日本社会全体に表と裏、本音と建前、

嘘が多いね。ジャニーズも、安倍晋三も、日大も。

元統一教会や日本会議の関係者ばかりは自明のカルト集団だし、

テレビも新聞も、為政者の都合の悪いことは載せない、見せない。

 

戦犯が総理大臣になるのも、福島原発事故も、いろいろな不正は、

遡れば先の戦争の責任を問わなかったことが始まりか。

 

それとも、「なあなあ」で自戒もなく、権力者たちに媚びるのが

この国の習わしなのか。

 

話がパチンコから大きくずれてしまったが、グレイな業界で、

自身は負い目、引け目を感じていたが、何のことはなく、この

日本社会で成長してきた業種(業界)でまっとうに生きてきた

だけだね。特殊で、グレイでもなく、普通に、平凡に、純白の

道を歩いてきただけだ・・・でもないか・・・かしこ。




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金曜日

新台情報


中小のパチンコ店の廃業が顕著なようだ。

P-worldのホームページの登録店舗数は6.472店。(8月末)

意図的に未登録な店舗もあるが、最盛期の頃からは1万軒は

減少している。

 

コロナ禍による不況もあるが、ここに至るまでの重なる遊技機

検定の変更や設置機種の強制撤去などによる官製不況ともいえる。

 

これまでも何度も同じような理不尽な改変に、何度も乗り越えて

きた業界も、さすがに息切れ、諦め感が強まり、2024年から

本格化するユニットシステムの変更、紙幣の変更、遊技機価格の

高騰など、「馬鹿らしくて、やっていられない」のだろう。

 

業界と縁が切れて3年。

ネットを通しての業界情報のみだが、最新の新台遊技機の情報は、

ますます不可解だ。

 

ホームページから抜粋

享楽 スマートぱちんこ 「ソードアート・オンライン」

 

大当り確率      1/319.9→約1/97.7

ST突入率        64%ST155回+4回)

(※1

ST継続率        81%+α(※2

賞球数  1&1&1&4&5&15

ラウンド        3R or 10R

カウント        10カウント

出玉    450 or 1500

※払い出し

時短    100+α or 111回+α

(※3

RUSH Link

CHANCE突入率    33%RUSH終了後)

 

※コンプリート機能搭載。

ST突入は特定ラウンドにおけるV入賞が条件。

1…時短100回+4回の引き戻し(約28%)と RUSH Link

システムからの RUSH突入(1%)を含めた合算値。

2ST155回+4回の継続率が約81%、「+α」はRUSH Link

システムを加味したもの。

3ST非突入の初当り後は100回、RUSH Link CHANCE111回。

「+α」はRUSH Linkシステムを加味したもの。

 

・・・意味不明。

 

実際、打つときは、上記の能書きなど加味して機種を選ぶことは

考えられんけど、

 

ますます、オタク化して、わけがわからん。

こりゃあ、打ちたいとも思えんね。

 

どの層をターゲットにして販売しているのだろう。




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木曜日

「自由」


一昨日の夜の雨から、気温も下がり、やっと秋らしく

風が肌寒く感じるようになってきた。

 

もうそろそろ朝の自転車通勤は、半袖では寒い。

朝も、昼も、通勤には自転車を利用しているので、

気温差には敏感になってきた。

 

起床すると、まずチーズとハムを乗せた食パンを

1枚焼き、カルピスジュースで流し込み、血液が

サラサラになる薬を飲む。

 

薬の飲み忘れのないように、ルーティンとなった。

服用が始まって12年目になるが、飲み忘れは

記憶では、3度だけだ。

 

朝のパートが終わると、自宅に帰り、早い昼食をとる。

昼のパートが18時に終了し、帰宅して夕食となる。

外食はまったくしない。

 

自販機での飲料も買わず、持参のお茶か、娘婿の土産の

ベトナムコーヒーを飲んでいる。

なので、普段は全くお金を使わない。スーパーでの買い

物だけだ。(重なる値上げで出費は増えたが)

 

給与が今の数倍だったころは、毎日、パチンコをし、毎日、

部下を連れて、値段も気にせず好きなものを食べ、巡回中

には、先々の売店で好きなものを気にせず、欲しいときに

買っていた。

 

当たり前のことだが、収入が減って、支出も減れば、

ポケットの中は変わらなし、給与が多くても、出る金が

多ければ、財布は軽くなる。

 

私は、心の余裕や自由は、先立つもの(お金)が第一で、

「幸福の物差し」の一つだと、仕事では他人を蹴落として

上長を目指し、より多くの給料を得るために、会社の下僕

として、なんでもやってきた。「自由」も金で買える。

 

だが、今まで関わったパチンコの経営者たちは多くの報酬を

とり、資産も有り余るほど持っていたが、共通して、

もうこれで良いという人はなく、いつも資産形成に神経を

すり減らし、将来の不安を口にしていた。

あればあるほど良いってものでもないようだね。

 

日本国憲法第25条第1項 「すべて国民は、健康で文化的な

最低限度の生活を営む権利を有する」

 

健康で文化的な生活を送るためには、最低限、衣食住の安寧が

あって成り立つのだろうけど、母子家庭の1/3が貧困家庭だ

とか、子ども食堂が全国に7000以上だとか耳にすると、

日本は大丈夫かと、末裔たちへの心配ごとが募るね。

 

高校2年の担任に、「自由」と「気まま」とは違うぞ、と

通知簿に書かれていた私としましては、あれから45年、

いまだに、「自由」をはき違えて人生を送ってきた反省を

踏まえて、これからの余生をどう過ごすべきか。

 

毎日、先送りしております。

 

ごめん。




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