火曜日

ペット


60を2年経過した。最近の体力低下は甚だしい。

体重計には目をつむるが食後のおやつには目がない。

スラックスのサイズが2UPとなった。

 

10年前の大きな手術直後の2年間はリハビリのため毎日

近所の公園を歩き、ジョッギングも始め、10キロマラ

ソンにも何度か参加していた時期はBMI適正体重だった。

 

たまに乗るサイクルバイク(電動アシストなので負荷はない)

運動か、数か月に1度の友人たちとのゴルフだけの近頃だ。

 

運動の習慣がなくなると再開するのが億劫になる。

犬を飼って散歩の習慣も検討したが、60才からは譲渡も

購入もダメという。お犬様と人間様の寿命を秤にかけるらしい。

 

二十数年前、近所で生まれた雑種の犬をもらい飼っていた。

母犬は小さくて瘦せっぽちの中型犬だったが、もらった子犬の

足を見ると肉球が大きく、ちょっと意外な気がしたのだが、

案の定成犬になって、30キロ超の中型犬とは言えない

サイズになってしまった。子犬の頃からころころ太っている

ので安易に「コロ」と名付け、大阪から滋賀へ移住後も連れて

きた。

 

私は40才と50才に大きな手術をしたが、40の頃はこの

「コロ」の毎日の散歩が術後のリハビリとなり、おおいに回復

の助けとなった。

 

滋賀に引越当初、自宅の駐車場に彼の(そうオスだった)体に

合うサイズの小屋を設置し飼っていたのだが、どうもペット様は

外で飼ってはいけないらしい。近所で虐待の噂を立てられ、仕方

なく、彼の晩年は室内(玄関)での生活となり、余生を安楽に過ご

せたのかどうか。

 

韓国では1988年のソウルオリンピックまでは大っぴらに犬肉

(補身湯ポシンタン)を食べていた。今でも日本の鯨のように食す

が、昔は一般家庭でも食用として赤犬を飼っていたようだ。

 

妻の父は1950年の朝鮮動乱時、北から南(韓国)へ流れ逃げ

てきた。彼には北に妻も子供もいたが、分断後は帰れず、韓国に

定住再婚し3人の子をもうけた。

 

妻が子供ころ、家では数匹の犬がいた。子どもたちは自然に可愛

がり仲良くしていたらしい。

 

ある日、肉が夕餉に出た。肉は貴重で、ごちそうだ。

 

仲良しの犬が一匹居なくなっていた。

 

犬や牛や豚や鶏に馬や鯨も、国や民族が変われば禁忌な食物に

なるだろうが、食料の乏しい時代は食欲に勝るものはない。

 

生まれて死ぬまで、平和ボケと言われようが、殺すことも殺さ

れることもない時代に生きられる世代ってどのくらいの頻度で

いるのだろう。人生60~80年の短い間でも、世界はどこかで

戦争をし、争っているのだから、今の日本の1945年からの

78年間は多くの災害で人命は失われたが、戦争はなかった。

 

最近、不穏な雰囲気になってきたが、二度と戦争がない選択を

しなければだが、時代は同じことを繰り返すような感じだ。

石器時代は知っていても、近代史は教えない教育制度の中では、

民族としての矜持(プライド)は育たないのではないか。

 

どうも御上(アメリカ様)に飼われているペットのようだ。

何もなければ良いように飼われ、都合が悪くなれば、捨てられ

食われるだろう。原爆で、無差別虐殺をした国だ。必然だろう。

 

いつまで日本は「猿回しの猿」を演じるのだろう。




写真素材 pro.foto

0 件のコメント:

コメントを投稿

人気の投稿