土曜日

依存症 (平成編)

 

私の父方の祖母は

「お天道様がまだ高いのに酒を飲む人間や、

ギャンブルにはまっている人間はクズだ。

お前らが大きくなっても絶対にしてはダメだ。」


と孫たちの前でよく言っていた。

上の世代の叔父たちはこの言葉には反発したのか、

ギャンブルやお酒で身持ちの悪い人も多く、

(私の父もそうだった)

そのおかげで反面教師だったのだろう、

私の世代では皆、身持ちは堅かった。

 

しかし家業としてそんな方々を相手に

商売をさせていただき、

生計を立てていたのだから皮肉である。

 

普通のおじさん、おばさんが、

ギャンブルの免疫がないものだから、

はまってしまう。

今でこそ依存症として治療対象になるが、

昔はギャンブル狂いの意志の弱い困った人たちだった。

アレパチが全盛だったころ、

年間に1000万円を使い込み

生活破綻した主婦の方や

その後の消費者金融全盛のころ、

複数枚のカード利用で追い込まれていく人を

散々身近に感じ、搾取してきた側としては、

いろいろ思うことも多い。

 

趣味として、ストレスの発散として、

こづかいの範囲で遊べば、他の風俗産業と同様、

人々のはけ口として社会に役立っているとか

欺瞞でごまかすのではなく、

要はグレイゾーンの範疇でしか

営業できない産業は禁止すべきだろう。

 

一つの産業として継続していくなら

法整備をきちんとやって、

もっと社会に還元できる構造がなければ、

今後も存続していく価値がないだろうと思う。

パチンコは面白いけどね。





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