木曜日

癒着  (昭和編)

 

ニュースによると福岡県警の警部補が、

暴力団との癒着で逮捕されました。


 私は仕事柄、パチンコという特殊な職場環境と

いうこともあり、その筋の方と接する機会もあり、

また、警察関係では担当の生活安全課の

警察官とも長く接してきました。


マル暴の刑事などは、見た目では「刑事」か「ヤクザ」か、

風体では判断できないような方も多く、中途退職されて、

その道へ転向される刑事もいるとのことです。


 癒着という点では、昭和の時代。


パチンコの遊技機の入替時には、現在もそうですが、

事前に変更承認申請書という書類を1週間前に提出し、

検査、承認されて、開店オープンの運びとなる。


検査には必ず警察官が立会って建前上、

色々な検査チェックをするわけです。

が、私がいた会社(店舗)では・・・


 「ごくろうさんで~ス」

「おう。別になんもないか?」

「はい」

「おう。これ、承認書。はい、終わり」


 担当官がお帰りになる際には、愛飲されている

煙草1カートン。お菓子の詰め合わせ。

お子さんがいらっしゃれば、カウンターに

展示している玩具をどれかひとつ、ビニール袋に

さりげなく詰める。


「ご苦労様でした」


車までお送りし、無事に検査終了。

平成の3、4年ぐらいまでは全国のホールでは、

これが当たり前の状況でした。


 店には担当官がいつ来ても、

キープコイン(箱にコイン500枚)で遊んで頂き、

夜には行きつけの飲み屋にキープボトルを常備。

当然、飲食代は店舗にツケ。


厚かましい担当官は勝手に事務所にあがりこみ、

ホールコンピューターや釘帳(釘師が使うデータ)を

勝手にチェック。

その情報をもとにホールで遊技をし、そのうちに、

彼は自分の嫁、息子まで同伴するようになり、

遊技用として提供したコインは遊技せず、

そのまま換金し、嫁、息子の分まで要求されるので、

さすがに困ってしまいました。


これは癒着というよりも、ヤクザのかわりに警察に、

「みかじめ料」を払っていたということですね。


あの、おっさん、最後は

「いいかげんにしてくれよ~」でした。





写真素材 pro.foto

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