土曜日

来る者は拒まず去る者は追わず (昭和編)

 

パチンコ業界の昔からの

人材確保に関しての立場です。


以前も書きましたが、求人募集、受付、

確保も私の仕事でした。


昭和の時代から平成の初期くらいまで

求人は全国紙、スポーツ新聞などで、

コレクトコール(着信側で支払い)

で全国から掛かってきます。


あまりの遠距離だと旅費もかかるので

断ることもありましたが、

大概は近くの大きな駅(車で30分ほど)まで

迎えに行き、その場で運賃を払い

(国鉄時代は着払いでもよかった)

私の車に乗せ、速攻で店舗まで連行します。

 

電車を乗り継いで店舗まで。

となると100%、来ませんね。

電車賃程度の所持金のある人は

まず駅前の店舗に飛び込んでしまう。

車で30分の店舗は、

まず好き好んできてくれない。


なので強制連行です。

 

電話受付で連れてきた段階で、

採用です。ほぼ拒まず。


現在でこそ指の欠損や、入れ墨などは

採用しませんが、当時の基準では

その程度は問題なく、それ以外でも90%以上の

確率で、ほとんどの従業員は「訳あり」です。

 

私が最初に就職した店舗は、

社員の半分ほどは本名ではなく偽名でした。


夫婦社員のほぼ半分は駆け落ちで、

半分は借金苦からの逃走。


当時は身元確認もなく、免許所持者には確認を

する場合もあったが、「ない」といわれれば、

スルーでした。

 

持ち物は、紙袋に新聞紙だけの独身男子は

即決採用でその後10年間勤務。


採用して、部屋に案内して、少し目を離して、

そのままどこかへ。もたまにある。


飯がうまくて気に入れば長く居つくし、

少しでも気に入らないことがあれば、

すぐ逃げてしまう。

こちらも追わないし、そんなものと

慣れてしまう。

 

 

 


写真素材 pro.foto

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