土曜日

釘師

 

20数年来、ぱちんこの「釘師」として機械の調整を

含め、全般にわたって店舗の運営に携わってきました。

 

機械の構造や性能は時代の推移によって

さまざまに変化しましたが、基本的には

ぱちんこ機にはセル盤(遊技盤)に200本前後の

釘が配列され、そこに遊技玉が弾かれ、お客様が

その動きに一喜一憂されるというのはパチンコの

醍醐味でもあります。

 

ところがこの「釘師」という仕事、実は法的には

認められない、いわば違法行為に当たります。


現状ではメーカー販売社も機械納品時には釘をたたく

(釘整備)行為はなく、

昔から言われるホールを渡り歩く「釘師」という存在も

今はほとんど見かけません。

 

しかし、現実にはホールでは夜毎(朝毎)担当者が

釘の調整をし、出球率を微妙に調整しながら店舗の

運営をしています。

 

ぱちんこ店は「風俗適正化法」という法律のもと、

警察庁が監督官庁として存在しています。


「釘」は建物や設備と同様、構造物として捉えられ、

釘を数ミリ単位で動かすことも構造変更として

事前に所轄警察に届け出をし、承認をもらったうえで

変更しなければいけない(厳密な法解釈では)のです。

 

グレイゾーン・・・として、現行の換金問題

本来はお金に換えることも違法)同様、

釘の調整も警察からお目こぼしをいただいている、

というのが現状なのです。

 

思うに、この生業に人生の大半をささげ、

プライドを持って携わってきた仕事です。


職業に貴賎はないといいますが、

認められていないというのは寂しい事実です。






 

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