田舎のホールでの出来事。
「きゃー!」
2階の寮全体に響き渡る叫び声。
「どうしたん?おばちゃん」
2階に社員寮があり、慢性的な人手不足や社員確保のため
我が業界では住み込みでの業態が一般的。
その店舗でも独身用、夫婦社員用の部屋を合わせて八部屋ほどあり、
昨夜、ひさしぶりに新入社員の独身の男性が入寮したばかりでした。
「う、う、うんこ!」
昨夜入寮した社員の部屋のたたみの上に、ほんのりともられた、
まさに人間様のうんちのみ残され、人間はそのままトンコ。
トンコとは無断退社による「逃走」の意味で我が業界では日常の出来事。
しかしながら、これ見よがしに、1日も仕事もせず、昨夜
急きょ入寮し、所持金もないため、タバコを与え、
あったかい食事を与え、フロにも入れ、寝具も当然与えた御礼が
「うんこ」
「でも、畳の上に新聞紙1枚敷いていてくれて助かったわ」
おばちゃん、よかったね。

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