店舗管理者になるとまず、
毎日の結果が数字で出てくる。
「割数」だ。
たとえば、パチンコが4円パチンコなら
貸玉1個4円で貸出し、
1個2.5円とか4円で交換(引取る)する。
千円なら、客に貸し出す玉は250個。
交換の時は、400個で千円。(40個交換)
400÷250=16(損益分岐160%)
貸玉250個に対して
250個で交換(25個交換)は
250÷250=1 (損益分岐100%)
これが等価交換。
釘師はこの損益分岐点を基準に割数を設定する。
薄利多売で利益率が10%で良ければ
160%が損益分岐なら
144%の割数で営業できる。
客は交換したときの金額は少ないが釘が甘くなり、
大当たりの数も多く、遊びやすい。
 
これが等価交換の場合、
分岐が100%なので同じ利益を出すには
90%の割数で営業しなければならない。
出玉率に大きな差が出る。
客は交換したとき、
金額は大きいが大当たりの回数は少なく、
また投資金も多くなる。
釘師と経営者は
自店の交換率の設定(割数)をどうするのか
判断しなければならない。
営業が多様化になり店ごとに貸玉、
交換率がそれぞれ異なるようになり、
競争が射幸性につながり、
どんどん交換率が高く設定され、
等価交換が主流になってしまった。
同じ価値で玉を交換できるので
客には有利に感じるが、
逆に釘が渋くなり当たりが少なくなる。
業界が衰退の一途をたどったのは
この等価交換にも一因がある。

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