土曜日

現金チェック 2 (平成編)

 

店長の競馬での使い込みがこの時発覚したのだが、

数か月にわたって店長は1000万円の準備金から

借りては返し、借りては返しを繰り返し、


「いよいよ」の当日、


負けが込んだ700万円を一気に回収できるチャンスが。

内実を知る役職者全員と店長は

店舗の大型テレビのまえで競馬中継に釘付けに。

 

「いける! 万馬券や、一気に回収や」


皆、テレビの前で血の気が引き、

いっきに足元に血が下がったらしい。

 

「あ~、鼻の差や」

 

しかし、大型店舗で朝から客数も多く、

1000万の準備金でも数台の両替機にお金を詰め、

特殊景品を買うと不足するはずなのに、

300万円の準備金で営業を回すとは。

毎日が大変だったらしい。

 

発覚後、それでも黙認していた役職者は処分されず、

店長のみ追われたのも信じられん。


そういう体質の会社だったのだね。





写真素材 pro.foto

0 件のコメント:

コメントを投稿

人気の投稿