土曜日

ナンパ (昭和編)

 

昭和63年 夏

 

今日は会社の専務と一緒に近所の海へ。

 

車はBMWの5シリーズ。

燃費はリッター6前後か。


親父が乗っていた、ムスタングより

まだマシだ。


高級車だが電気系統が弱く、パワーウィンドを

同時に2か所開閉したりするとよく止まる。


納車してすぐボンネットから煙が立ち上り、

慌ててディーラーへ返しに行ったと聞いた。

 

運転席の右ひじのボックスの上に

長さ30×15cmくらいの箱型の電話を

積んでいる。


ベルトもあり、取り外して持ち運べるように

なっている。


車体の後部には大きなアンテナも

設置してあり、車のボディも濃紺色で

大きくいかつい。

 

私たちはまだ25歳前後で若く、

髪はパンチパーマで若干そりが入っており、

私は色付きの眼鏡をかけ、専務は体格も良く、

幅広のスラックスに派手な開襟シャツだ。


こんな二人がナンパしに暑い夏の海水浴場へ。

 

「誰も怖がってついてこない」よねえ。





写真素材 pro.foto

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