ルール （昭和編）

私が寝泊まりしていた店は、近くに綺麗な

海水浴場があり、夏になると 県外から

観光客で賑わいます。

 

駐車場から怒鳴り声。

｢おらぁー！なめとんか！｣

あぁ、またやってはるわ。

 

「ばちんこ」は、ルールがあります。

法令で決まったものは、破れば法律違反なので、

お客様の意向に関係なく守ってもらいます。

しかし、各店が独自に決める 

ハウスルールもあり、近隣の店舗でも

ＯＫとＮＯがわかれる微妙なルールもありました。

 

地元のお客さんは、店ごとの事情は理解して

遊んでいますが、 観光のついでに来店された

お客さんは 当然わかりません。

係員が最初は、丁寧に説明しますが 

先方も旅の恥は掻き捨てなのか、

一歩も引かない方もたまに登場され、

わが店長の出番となるわけです。

 

罵しりあいにもルールがあり、

メジャーリーグでよく選手と審判が両手を

後ろに組んで顔をくっつけ合い

罵倒していますが、 あのスタイルです。

手を出せば負けです。

あほ、ぼけ、はなくそ、チンピラ・・・

思い付く限りの悪口雑言で罵倒していき、

相手が引くまで続きます。

 

私がいた５年間の 夏の風物詩でした。

 

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