木曜日

ドンスペ

 

1989年(昭和64年)に豊丸

「ドンスペシャルB」というデジパチ

フィーバー機を1BOX導入設置したことがある。

内容も吟味せず、昼から業者と酒を飲み、

酔った勢いで契約してしまった。

 

1列18台のシマ(島)だったので

合わせて36台だ。

 

この機種、保留玉連チャンの始まりといわれ、

朝いちばんに電源を入れると

かなりの確率で大当たりを引けば自動的に

連チャンしてしまうユーザーにとっては

嬉しい機種だ。

 

後年、パチスロ機でメーカー自ら連チャンを

仕込んだ機種をメーカーBといったが

この「ドンスペ」はまさに

パチンコのメーカーBだった。

 

 

朝一から口コミで客が集まってくる。

 

大当たりは自力で引かなければならないが、

一度当たれば5連、7連、10連はあっという間だ。

もともとの出玉は1300個だが、

当時のフィーバー機はアタッカーまわりの釘を

曲げて引っ張って、無理やり出玉を2400個に

UPさせていた。下手な釘なら3000個以上の

出玉もあった。(これも導入以降、個別に出玉を

数えて調整する)

 

客は「うれしたのし」のドリカム状態だが、

ホールは「こまっちゃうナ」のリンダ状態だ。

 

朝一、一通り連チャンしてしまうとサッと交換して、

それ以降は客が離れてしまう。

 

36台の大量設置だ。

「本当に困った」

 

対策は2つしかない。

閉店後も電源を切らずに行くか、

毎朝、開店前に全36台、すべて手で回し

一度大当たりをかけて連チャンを消化させてから

オープンするかだ。時間がかかって仕方ないが、

毎朝、眠い目をこすりながら、

後者で対応していくことにした。

 

話題の機種ではあったが、クセのある奴ほど

苦労するね。





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