金曜日

くぎ調整②

 

フロックは出来得る限り閉めて、

その分1個でも多くスタートを回そう、

というのがフィーバー機調整の基本だった。


フィーバーは「まわってなんぼ」だ。


しかし、今ではスタートもフロックも閉めて、

ただ回収するための調整になってしまった。

 

保通協の通過基準は、すべての釘はノーマルで

適度なベース(玉の戻り)があることが基本だ。

釘を曲げて、玉が入りにくくすることは違法になる。

 

だが、フィーバーは回さなければ面白くないので、

限られた条件の中で工夫して来たはずなのだが、

変動中の出玉も削り、総出玉も削る。

今の調整担当者は、お客さんの反応よりも、

出来る限りの回収をするのが、目的になって

しまったようだ。

 

担当の店舗の適正割数は、どの位なのか。

その店舗の1か月の適正粗利はどれくらいなのか。

 

会社が決める。営業担当の責任者が決める。

誰かが適正利益を決めているはずだが、

最近は、客の反応を見ながら、営業の方向性を

決めていないように感じる。

そんな流暢なことも

言っていられない状況かもしれない。

 

機械代金も高騰している。

圧力、申し合わせにより、多くの遊技機の撤去が

必要だ。シマを止めるか、減台するか、

新しい機械を入替ても、性能低下で戦力にならない。

 

低稼働の店舗では、さらに確率の変動も大きく、

機械の出玉性能も低く、釘調整が反映されない遊技機も多い。

 

令和以降は長年、業界に携わってきた立場としても、

今ほど釘や設定調整に手ごたえがない時代はなかった。

営業が面白くないのだ。





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