月曜日

爆走 (昭和)

 

昭和、平成の初めぐらいまでは

開店でのお客さんの入場誘導はなかった。

新規開店、改装開店であれ、客数が10人でも100人でも、

開店と同時に扉を開けて一斉に入れていた。

 

出入口に何十人ものお客さんが殺到するものだから

勢い余って「軍艦マーチ」と同時に修羅場になる。

 

入口の強化ガラスが押されて割れたことも。

入場口付近の固定椅子が

押されて曲がってしまったことも。

一斉に走りだすので転倒し流血、倒れ込む客も。

えべっさん西宮神社の「福男選び」状態だ。

 

「これはまずい」

 

従業員も怖くて扉をあけられない。

それから

入場制限で4名ずつ入場してもらう。

入場券を配り、事前に時間指定で入ってもらう。

などなど、各ホールは独自に入場方法を

試行錯誤していった。

 

ゲートに一斉に並び、一斉に狙った台へまっしぐら。

しかし、当時のお客さんの情熱は半端なかったね。

目が血走っていた。





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