月曜日

ネズミ捕り


いつもの国道で、いつものネズミ捕りがある、

知られた箇所があった。

自分でも認識していたし、毎回注意して走行していた。

しかし、

考え事をしていて、失念してしまった。

「しまった!」

判っていたのに、うっかりした自分に腹が立った。

 

止められ、メーターを見せられ、30キロオーバーだ。

頭に血が昇ってしまった。

 

「右側から白いスポーツカーが追い越していった」。

 

何度も押し問答が続き、

パトカーの後部座席に移され、説得される。

自分自身に腹がたってしょうがない。

「わかっていたのに」


完全拒否。サインも認めもしない。

時間ほど経過し、

「それなら裁判所への出頭ですよ」


後日、裁判所から出頭命令が来た。

全身ピシッと黒のスーツで身を固め、

個室の裁判官の前へ。

 

当時の調書や、状況表などが読み上げられ

 

「白いセダンの・・・・」

 

「私の車はメタリックシルバーですよ」

 

「え?・・・確かに車検証には・・・」

 

担当官が私の調書を作成中に車の色を

白色のセダンと書いていたようだ。

当時は私も一歩も引かなかったので、

時間帯が夕暮れ薄暮になり、色を見間違えたのだろう。

 

たしかに「色が違う」

その場で裁判官は「けっこうです。お帰り下さい」

 

あっという間に不問となった。

 

それ以降、私は10年以上、優良運転となり継続している。





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