火曜日

お客様


25歳。初めてパチンコ業界に入ったとき、パチンコ店の

「店長」には、なれないだろうな。というよりも、無理だ。

出来ないな、というのが実感だった。その時は。

 

「ど、ど、どうすりゃあ、いいのだ」

 

昭和の頃は、「暴力団対策法」もなく、対暴力団に対しての

店舗内の揉め事は民事不介入で、暴行傷害などの事案が

絡まないと、警察に連絡しても取り合ってくれない。

 

遊技客の中には現役の方もいるが、

組の名前を出してパチンコ店で暴れる本職の方は

まずいないので、暴対に関しては、現場よりも、

経営者サイドの付き合い方の問題だろう。

 

パチンコ店は、どう体裁を繕っても、

勝ったり負けたりするゲーム(博打)場なので、

玉が出ないときなどは、ホール内も殺気立って来る

ときもある。

 

対ヤクザというよりも、普通にヤンチャな方もいるし、

普通に文句を言う客もいる。

一般の普通の少しガラの良くない遊技客に対しての対応の

問題がほとんどで、どんな企業、会社、店舗でも、

苦情に対応する基本は一緒だ。

 

台を叩く。店員の注意も聞かない。

「責任者を出せ」

 

少し興奮が治まるまで、応対者を変え、応対場所を変え、

誠意をもって対応していく。だけだ。

 

時間をかけ、事情も察し、気持ちも考慮し、お話するが、

それでも納得されない。

 

「ど、ど、どうすりゃあ、いいのだ」

 

最後は、

「店へのクレーム」には、

こちらも「客へのクレーム」で対応させて頂きます。




写真素材 cg.foto

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