火曜日

キムチ


ある時期からホールに冷蔵庫を置き、キムチの販売を

始めたことがあった。社長からの指示だ。

 

大阪地区では端玉の処理が500円切り

(500円は換金、499円は端玉として一般商品と交換)

だった、こともあり499円以下の商品の充実をはかっていた。

 

多くはタバコの交換かペットボトルのお茶や菓子だが、

カウンター嬢は社長からの強い要望があり、

まず、キムチを薦める。

 

当初は珍しいこともあり、よく売れたが、臭いも強く、

毎度キムチの持ち帰りというわけにはいかず、

徐々にフェードアウトしていったが、販売当初より、

社長からのキムチ連絡で辟易してしまった。


「今日はいくつ出た?」

「キムチの反応はどうだ」

「もっと売れるように工夫しなさい」

ひっきりなしに携帯にかかってくる。


パチンコの営業には、めったに電話もかけてこない人が、

キムチの売上にはシビアだった。

 

似たような事例で、当社の系列店でもない店舗に、

その店舗の営業の底上げのため、

夜間、釘の調整を含めて応援に行かされたこともあった。

 

その店舗の社長はまだ若い女社長だったが、

うちの社長の「愛人」と聞いた。

 

今回のキムチ販売会社も同様に、「愛人」のようだ。

 

まったくの公私混同だが、誰も何も言えない。

 

いずれにしても一過性なので、

熱が少し冷めるまで看過するしかない。

しかし、閉店後のホールは、にんにく臭かったなあ。




写真素材 food.foto

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