金曜日

「生きる」


小学校1年生から中学3年生まで、9年間同じクラスの

子がいた。当時は小学生で、1クラス40人で6クラス。

年に回のクラス替えだった)

 

中学校は、1クラス40人で14クラスあり、年ごとに

クラス替えがあった。

 

年間も、同じ子と同じクラスが続くことは他になく、

かなりの奇遇、巡り合わせだろうと思う。

 

お互い子供から少年・少女期の成長を横で見てきたのだから、

ドラマなら幼馴染としての運命が展開されていくのだろうが、

その後の再会は45年後の還暦の同窓会となった。

 

お互いに、いい年のおじさん、おばさんになった。

手を取り合って懐かしく再会したが、私も彼女も人見知りを

するような大人しい子供だったと思う。

 

同窓生の中には同級生同士で結婚する友人もいて、人の

つながりはどこでどう転んでいくのか分からない。

 

いまだに幼少期から同じところに住み、職場も地元、の

同窓生もいる。面白くないとボヤいていた。

連絡もつかず所在の分からない人もいる。

早々にあの世に旅立った人もいて、人生は百通りだね。

 

昔観た黒澤明の「生きる」の志村喬の演技は虚無的で、

淡々としていたが、死が間近に来て初めて、自分の最期の

役割を自認していく姿は、当時の日本人の気質なのだろうが

生真面目で重たい。

 

もっとファンキーに生きて死んでいこうぜ。ブラザー。

ってなことで、「生きる」って難しく考えても、なるように

しかならない。

 

身内には迷惑を掛けながらも自由気ままに生きている

「フーテンの寅さん」を観ると、私の死んだ親父を思い出し

懐かしい。自分の人生、好きなように生きていく。

 

周りにすれば困った人だ。

でも、それなりに愛嬌もあり、死んだ後に困らされた人の

心に痕を残す。

 

まあ、仕方のない親父だったよ。ってことで。

 

俺には出来ない人生だけどね。



 


写真素材 pro.foto

0 件のコメント:

コメントを投稿

人気の投稿