木曜日

もったいない


このところの物価高は深刻だ。

昨年度から段階的にモノの値段が何度も

上がってきている。

今は、妻の体調が芳しくないため、

普段の買い物は私がやっている。

スーパーでのレジの支払い時に、5千円

前後の今までの算用感覚が千円ちかくになり、

びっくりする。毎月の光熱費もバカにならない。

ユニクロなどの衣服も上がってきているようだ。

 

インフレなのに給与は上がらない。

パートタイマーだが、時間給が上がるような話は全くない。

これが「スタグフレーション」と言われるらしいが、

世の中は「仕方がない」の風潮だ。

時の政権の無策にもマスコミは核心には触れず、

ウクライナ戦争、コロナ禍での世界的な影響で、

「仕方がない」。

 

昭和の時代には、デモやストライキがあった。

市井の人々の不平不満は声を出して主張していたし、

それを拾う団体・野党もあったのに、いまは広がりを

感じないし、マスコミは取り上げない。

 

平成以降から何かが変わったようだ。

 

戦後70数年のアメリカの民主主義が

占領下の日本で「服従」する精神を結実させたのか。

 

同胞が目の前で苦しんでいても、宗主国には逆らえない。

戦後の原点では、

天皇陛下万歳で若者が死んでいっても、

長崎、広島へ無差別虐殺の原爆投下にも、

天皇制やアメリカの非人道行為には抗議・変革・清算が

出来なかった。

国内の130か所の米軍基地が存在し続ける間は、

日本はまだ、独立していないのだね。

 

こんなに自然が豊かで、穏やかな気候、思いやりのある

国民性で、高い経済力があるのに、なんでもっと、皆が

幸せになれないのか。

 

もったいない、と本当に思う。




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