金曜日

争い①


前職の会社では系列にK市指定の清掃会社も経営しており、

経営陣(次男)からのたっての要請でパチンコ業と合わせて

私が兼任していた。

 

パチンコ業の方はブログにも書いたが(奮闘記1~3 平成編)

私の前任者が会社に暴力団関係者を取り込み、10年間近くに

わたって、その組織のフロント企業のような役割を担わされて

きていた。

オーナー自ら招いた結果ではあるが、店舗の業績は危険な状態に

なっても手を切れず、私の面接前の下見の時点で客数の減少は

顕著で、何よりもホールの雰囲気、空気がひどくて、一目で客筋

の悪い店舗だと感じたくらいだ。

 

取引業者も個性的な個人経営の機械屋で、遊技機の選定も含めて

任せっきりだったようで、前任者からの引継ぎをする段階で、

早速私と揉めた。

のちに聞くと「生意気な奴だ」と地域で私は有名になったようで、

後々思うと「怖いもの知らず」だった。

 

パチンコ業の方が落ち着いてきたころ、次は清掃会社という事で、

当時専務だった次男に請われて行ったのだが、社長(父)は

不満だったようだ。現状で満足している。よそ者に会社をかき

回されたくない、と思うのは当然だろう。

私も今さら本業以外の仕事に時間と神経を使うのは嫌だった。

 

その後、次男が社長としてこの会社を継ぎ、長男はパチンコ業の

社長として会社を二つに分けたのだが、以降、両社に籍を置く私が、

父(会長)、長男、次男の三者の板挟みになってしまい、親族争い

の渦中にまともに巻き込まれていくのだった。



 


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