月曜日

争い⑤


自身にそこそこの財産があっても、目の前に、手が届くところに

お金があれば、手を伸ばそうとする。

 

息子に向かって「この泥棒野郎!!」「〇メコ野郎!!」

お互いが罵り合い、掴み合いの喧嘩を始める。会社の事務所で。

 

公私混同も甚だしく、社員を巻き込んで醜態をさらすのだから、

ことが収束しても、どう経営者として社員と接するのか。

もうこの時点でこの会社の未来はないのはわかっていた。

 

その後、双方の弁護士を介して会社は大きく2分割された。

分割以降も私は次男の一家とともに、会社を支えて来たつもりだが、

60を前に辞意を伝えた。

常に誰かに依存して生きてきた次男(社長)は、徐々に私から知人の

紹介の「霊媒師」に向かい、妻や息子と共に、私には「裏切り者」と

して、辞めた後には一切の連絡もない。

 

自分の人生を現時点で振り返ると、人との縁が薄くて簡単に切れて

しまう。パチンコ業という特殊な業界にいたこともあるが、何か

因縁があるのだろうか。人間関係が希薄になっている世相である

事も確かだが、自身が人との交際に執着心がないのもあるのだろう。

 

年に一回、数年に一回でも、こちらから連絡すれば、会う段取りを

つければ、また再会(再開)するような友人もいるのだから、

これは自分自身の問題だろうね。

 

皆さま。

いずれどこかで何かの時に、思い出したら、

また気軽に声をかけて下さいね。

 

敬具。




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