火曜日

気のせい


3月に入り暖かな陽気に体が緩みだす頃となれば、

気分も高揚し新学期に向け、「気分も一新」と

行きたいところだが。

 

何時の頃からかスギ花粉が大量に舞上り、ヒノキ花粉が

追い打ちをかけ、私たちの日常を脅かすようになった。

 

うららかな春の日、外は爽快に晴れ渡り、軽やかな風が

体を優しく通過して、清々しい気分になっていたのに。

 

38の時、ある手術で全身麻酔を受けたあとから鼻炎の

症状が出だした。それまでは感じたことがなかった。

それ以降、春になると目がかゆい。鼻水が止まらない。

就寝中は鼻づまりの口呼吸のため、口の渇きで目覚める。

 

症状が軽い年度もあるが、外に出るのが億劫になる。

今年は10年ぶりの大量飛散ともいわれている。

 

普段飲む心臓の人工弁関連のお薬に、鼻炎薬。

目覚めるとすぐにトーストを1枚焼いて食し、飲み忘れ

のないように薬を飲むルーティンにしている。

1回に飲む薬は9錠になり、水で押し込むように飲む。

 

 

ジョギング中などは交感神経が高まり、花粉の症状は

納まる様だ。ならば外出中は何かに夢中になっていれば

花粉は「気のせい」になるのかしら。

花粉症は突然発症したり、治癒したりするらしいので、

今から「花粉症は気のせい」だと思い込んでみよう。

 

病は気からだ。マスクをはずし、外の空気を胸いっぱい

鼻から吸い込んで、背を伸ばそう。いい天気だ。バイクに

乗って、春風に乗って、鼻歌に乗って、気分上々に過ごし

ていこう。

 

信じる者は救われる。為せば成る。そう思えば愉快に

なってきた。鼻もとおり目も痒くないぞ。

 

だが、車のボンネットをみると黄色い砂が一面に。

「黄砂だ」

PM2・5や黄砂は「公害・大気汚染」なので自然現象の

花粉とは健康被害の次元が違う。

 

だめだ。「気のせい」ではすごせない。やはりマスクと

ゴーグルは手放せない。

 

自然の中に浸ることが出来ないのは寂しいね。

桜が散るころまでは身をひそめておこう。 残念。




写真素材 pro.foto

0 件のコメント:

コメントを投稿

人気の投稿