私の母は本年88才。妻の母は90才になる。
二人とも足腰は弱ってはいるが、まだ呆けずに口は
達者なようだ。
私は母とはもう1年ほど会っていない。
妻の母とは2019年の年末に、コロナ騒動が本格化
する前に次女夫婦を伴って渡韓したので、3年前になる。
親族の上の世代では、男性は母方の12才上の若いおじが
存命するのみで、みなさん天に召された。
歳月があっという間に過ぎて行くのが不思議な感覚だ。
気付けば・・・だ。
今まで別れがたくさんあり、これからも近しい人にも同様に
その時が来るのは受け入れざるを得ないが、平静は失われない
が、なんとも微妙なざわめきを感じるこの頃だ。
私は凡庸に生きてきた人生だが、あまり後悔はない。
あの時こうすれば良かった、ああ、もっと違う選択があった
はずだ、などは、平平凡凡に生き、岐路に立たされた土壇場に
布石を打つ用心深さや決断もなく、その度々に流されて現在に
たどり着いた私には、今はなるようにしかならなかった現実が
あるからだ。
と、云いつつ、「生きる」のまだまだ続きがありそうだ。
今まで通り、「生きる」ことは難しくない。なるようになる。
私が幼少の頃、祖父母に手を撫でられたように、私も孫たちの
手を愛しく撫でながら、彼らにぬくもりを残していこう。
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