月曜日

タブー


タブー(taboo)とは、ポリネシア起源の言葉らしい。

「触れてはならないこと」「してはならないこと」

 

云い伝え、迷信、みたいなものか。

 

「夜に爪を切るな」は、よく親に言われたね。

親の死に目に会えないぞ。

「夜に口笛を吹くな」は、蛇が寄ってくるぞ。

 

世の中のマナーを婉曲に言っているようだね。

 

人を指さすな、敷居や畳の縁を踏んではいけない。

霊柩車が通ったら親指を隠せ。

靴下を履いたまま寝てはいけない。

100回しゃっくりをしたら死ぬぞ。

北枕は絶対にダメだ。

3人並んで写真を撮ると真ん中の人は早く死ぬ。

子供同士で怖がり、知ったかぶりで自慢げに話していた。

 

「鶴の恩返し」や「浦島太郎」などは、見ないという約束を

破ったことに対する懲罰だろうけど、現代でも同様、約束を

破って見てしまうと、多分に犯罪的な要素があれば、

「消される」ね。

 

「人の世の闇に触れてはいけないものがある」

 

なんだか動画配信の新しいシリーズが始まるようだが、

他人の性癖などは見たくないし、犯罪者の裏側にも関わり

たくない。

 

世の中に出回っている「タブー」を教訓に

「君子危うきに近寄るべからず」だ。

 

だけど「怖いもの見たさ」に誘惑されてしまうよね。




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争い⑤


自身にそこそこの財産があっても、目の前に、手が届くところに

お金があれば、手を伸ばそうとする。

 

息子に向かって「この泥棒野郎!!」「〇メコ野郎!!」

お互いが罵り合い、掴み合いの喧嘩を始める。会社の事務所で。

 

公私混同も甚だしく、社員を巻き込んで醜態をさらすのだから、

ことが収束しても、どう経営者として社員と接するのか。

もうこの時点でこの会社の未来はないのはわかっていた。

 

その後、双方の弁護士を介して会社は大きく2分割された。

分割以降も私は次男の一家とともに、会社を支えて来たつもりだが、

60を前に辞意を伝えた。

常に誰かに依存して生きてきた次男(社長)は、徐々に私から知人の

紹介の「霊媒師」に向かい、妻や息子と共に、私には「裏切り者」と

して、辞めた後には一切の連絡もない。

 

自分の人生を現時点で振り返ると、人との縁が薄くて簡単に切れて

しまう。パチンコ業という特殊な業界にいたこともあるが、何か

因縁があるのだろうか。人間関係が希薄になっている世相である

事も確かだが、自身が人との交際に執着心がないのもあるのだろう。

 

年に一回、数年に一回でも、こちらから連絡すれば、会う段取りを

つければ、また再会(再開)するような友人もいるのだから、

これは自分自身の問題だろうね。

 

皆さま。

いずれどこかで何かの時に、思い出したら、

また気軽に声をかけて下さいね。

 

敬具。




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金曜日

争い④


弁護士を入れて裁判所に出頭し、司法上の争いまで経験するのは

一般的にはあまりないだろうね。私も50才になるまで、自身が

法廷に立ち、証言するなど夢にも思わなかった。

 

そもそも私はこの一家とは全くの他人だ。雇用された労働者だ。

肩書は「専務取締役」だったが、役員として登記されている

わけでもなく、名ばかりの肩書なのだ。役員報酬ではなく、

給与所得で申告しており、息子たちの肩書が上がるに合わせて

任命されていただけだ。

 

数年間にわたって親族間の争いに巻き込まれたことは今思うと

親兄弟間で分裂し、会社を分けた時点で辞めるべきだった。

 

次男は私が入社した時から、ずっと私に依存し、父親や兄との

折衝役に私を挟み、親兄弟と反目してきた。

 

「あんたがおらんかったら、弟は何もできん、あかんたれや」

「会社が分かれる羽目になったのは、あんたのせいや」

今は亡き会長(父)や長男から言われたことは忘れられない。

 

20年もお世話になった会社に誰にも連絡できず、この20年の

キャリアは無かったことになってしまったようだ。

寂しい限りだ。




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