火曜日

墓誌


K市の霊園墓地にある大叔父が建てた

祖父の墓の横に石板に刻まれた墓誌がある。

 

「本籍地 慶尚南道〇〇市〇〇洞○○番地

父 在敦 母 和順とも韓国の農村に生まれ

幼少の頃 住み慣れた故国 韓国を離れ

玄界灘を越え ここ日本に移住する事に

なり あらゆる仕事をして 私ども七人の

子供を大学迄 出してもらった

全くの無学の父ではあったが 法律の

いらない人で 皆から尊敬され

一生涯 働き通した

母は父を支え私達子供を守ってくれた

終生父母の恩を忘れず ここに感謝を

こめて 墓誌に刻む」

 

刻まれている通り、人が嫌がる仕事でも何でも

厭わずにやったらしい。

そのため、周りからも信頼され、何度も人に騙された

事もあったらしいが、日本人(社会)からも信用されて

文字も書けないのに会社を発展させた。

5人の息子は全員、大学まで進学した。

 

今は私の世代から上の男性親族は全員亡くなった。

 

私は学歴もなく、特別のスキルもない凡庸な男だが

人と人との緩衝役になって、嫌がる仕事でもなんでも

やって来た自負はある。祖父の血統だろう。

 

祖父のように自然と周りに集落ができるような

人望は、今のところ親族にはいない。

 

後々の子孫に期待しよう。




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月曜日

リコール


昨年末、ブリジストンから「シルヴァF8F」という

折り畳み自転車の不良部品による自転車本体の回収と

お詫びのお知らせが届いた。

 

4年ほど前に「ミニベロ」というカテゴリーの小型の折り

畳み自転車にハマっていた時に購入した台だ。

 

以前にも書いたが、同時期にダホン社というアメリカの

自転車メーカーの「ミニベロ」を2台購入したのだが、

いちびって国内メーカーの「ミニベロ」も、と購入して

しまった。価格は海外製品の半額ほどで、重量は重いが、

思いのほか乗り易く、フレームの強度もあり、気に入った。

 

20代のころに、同社の27インチの折り畳み自転車で

グランテックという車体を半分に畳める自転車を持って

いたこともあり、同社の印象は良かった。

 

F8Fを車のトランクに積み、福井県の三方五湖周辺近くの

道の駅に車を止め、そこから周遊したこともある。

中学生の時に、昔の段変速の自転車で回り、30代の頃

には、車で湖を見渡せるレインボーラインという有料の

道路を走った思い出の場所だ。

 

道はかなり整備されていて、五つの湖のほとりを自転車専用

道路で周回できる。起伏も少なく、20インチのタイヤでも

楽に走れ、気持ちが良い。湖面は静かで、リズムよく走って

いると昔の甘い記憶が蘇る。

 

それほど回数は乗っていないが、どの自転車もいざ手放すと

なると、乗車感覚が思い出されるのもあり、少し寂しいが、

最近2年間ほど、長女宅に預けている間に雨ざらしで、一部

錆があり、タイヤも摩耗している。

 

返却用のダンボールは届いている。メーカーの指定日に返送

するだけだ。4年も前に購入し、使用頻度も高いバイクが

リコールで弁償して頂けるのだから、得した気分だが、

乗っていた長女には新しい自転車の購入費用を補助したので

お金は残らない。

 

もうこのタイプの自転車は買うことはないだろう。

電動アシスト自転車に乗ってしまったので、

小径車といえども、もう完全自力では、こげなく

なってしまった。

一度、楽を覚えると、もう戻れない。駄目だねぇ。




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オジサン(大人)


子どもの頃、近所の銭湯で水を投げて

遊んでいると、知らないオジサンから怒られた。

「他人に迷惑がかかるから、だめだよ」

 

中学生の時も同様、電車内で友人たちとふざけ

合っていると、マナーが悪いと注意された。

 

路上で喫煙していた高校時代には、

「未成年が偉そうに公然と喫煙するな」

「便所で隠れて喫いな」

 

当時は柔道をやっていたこともあり、私は体格も良く、

角刈りで、見た目の容貌も良くなかったと思うが、

作業服のオジサンに、はっきりとした口調で注意された。

 

兄が経営する喫茶店で仕事し出した20歳前後でも、

当時ヘルプに来ていたバーテンダーのオジサンから、

「君は経営者の身内だが、オーダーの注文口調や、客対応が

悪い。注意しなさい」と、お叱りを頂いたりもした。

 

昭和の時代は、オジサン(大人)に威厳が残っていたのだろう。

子どもたちも、そんなオジサン(大人)たちには一線を引き

甘んじて彼らの注意を受け入れていたように思う。

今から思うとすべて、ありがたい言葉だ。

 

ネットで調べると、

「おやじ狩り」という流行語は、1996年6月に、

千葉県船橋市で発生した少年(当時高校生)4人を含む

7人の犯人による強盗致傷事件を起点として広がった。

 

平成8年ごろからか。

子どもたちの反逆が始まった。

下手に路上で、電車内で、人に注意できない。

反論されるならまだしも、刃物を持ち歩く者には

ものは言えない。

 

オジサンたちが子供たちにビビってしまった。

中高校生は、体格は大人と変わらない。

刺し違える覚悟がないと、注意できない時代に

なってしまった。

 

総理大臣が国会で公然と嘘をつき、事実を改ざんし、

物事を平然と胡麻化していく。この事実は重い。

全てが繋がっていくのだ。

「おかしいこと」は「おかしい」と云えない時代に

なってしまった。

 

世の中を渡るには「覚悟」が必要だ。

それだけは年を経ても忘れずに生きていこうと思う。 




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