金曜日

たばこ


パチンコ店の景品では特殊景品に次いで

多いのがタバコの交換だ。専売公社の時代より、

パチンコ屋は大得意の客だったろう。


毎月けっこうな量が出るので、過去に何度かあった

値上げの時は多めに発注納品されるので、

支払いも多かった。

千個単位の発注なので値上げ前は

1000万以上の支払いだったように

記憶している。

大口の発注にはリベート(戻り)もあった。

 

田舎のホールでは2階の空き部屋を

煙草の倉庫代わりにしていたので、

千個単位の大きなダンボールを何個も

持ち上げるのも大変だったが、

当時のタバコ屋の可愛い看板娘がよく配達に

来ていたので、男子社員は黙って、

2階まで持ち上げていた。

当然、私も手伝った。

 

大阪の店舗では、当時250円だった

セブンスターの2箱が盗難に遭い、

管理不足ということで担当課長が

全額弁済させられた。2千個なので50万円だ。

それ以来、極力在庫数は減らし、カウンター内で

保管処理できる数量で回すようになった。

 

パチンコとタバコの結びつきは強い。

令和2年4月からの健康増進法以降でも

遊技客の喫煙率はまだまだ高く、

専用の喫煙ルームの設置など、

ホールは喫煙者にはまだまだ優しい。

 

私はタバコを止めてからもう10年

以上なので、価格もわからない。

あんなに喫っていたのに今は、

横で喫われると腹が立つ。

勝手なものだ。




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目押し


お客さんからの要望でスタッフはパチスロの

リールの「目押し」を依頼されることが多かった。

今は「遊技を幇助している」ので客に依頼されても

店側が押すことは禁止だ。


北電子のジャグラーは大当たり告知のランプが

この機種の「売り」なので、ランプが点灯すれば、

すぐに呼ばれた。適当に打っていればそのうち、

リールは揃うが、揃うまでにコインを無駄に消費してしまう。

 

見える人には簡単だが、動体視力、見る気力も衰えた

高齢者はハナから他人に押してもらう気満々だ。

 

私もパチスロはあまり打たなかったので

目押しが出来なかった。

覚えたのは、大東音響の「キングガルフ」という

機種にハマってからだ。

 

メーカーが最初から強制的に連チャンを仕込んだ

「メーカーB」だったので、当りが確定すればリールが

滑ってきて大当たりになるが、何度もやっているうちに

リールに書かれた色目が見えてくる。


あとはタイミングで押していくだけなので

1度1機種で見えるようになると、他機種でも

すぐにコツを掴むことが出来る。

 

パチスロはこういったところがパチンコ機と違い

自分が技術介入できるようなゲーム性が受けたのだね。

 

たまに依頼されて押しても、はずしちゃうと、

ちょっと「はずかしい」けどね。




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虎になる


どの世界でもアルコール依存症は

一定数いるのだろうけど、自分の意志で制御できない

状態ではそうなるのだろう。

P店の入寮者は大阪地区で勤務しているときは、

比較的若い社員が多かったが、飲酒のクセが悪い

社員がいた。自身でもある程度自覚していたようだが、

酒量を制限できないようだ。

 

一定量を過ぎると「目が据わる」。

普段のストレスが爆発するようだ。

上司に敵意をむき出し、暴れだす。

「虎になった」らもう駄目で、

尋常でない暴れ方のため、周りはもう

紳士的に制御できず、お互いに傷跡が残ってしまう。

 

翌朝、神妙な面持ちで反省するのも毎回だが、

今回は慰安会のため本社の役員(社長の三男)もいて、

彼にも飛びかかったので、退寮処分となった。

 

田舎の店舗にいた時は、台所の包丁は夜間

必ず鍵付きのケースに入れ、調味料用の

日本酒は置かないようにしていた。

 

虎になって気が大きくなる。飲酒が止まらない。

ほとんどのドランカーは自制できるが、

それでもアルコールは神経を弛緩させ

普段とは違う行動にさせる。

 

酒を飲まない人には全然理解できないことだ。

近くに「虎になる」人が身内に居れば、

煙草の受動喫煙同様、酒の受動迷惑だ。

 

自分が「虎になる」のを自覚していれば、

酒は飲んではダメだ。

酒に飲まれる人は酒を飲んではいけない。

ノンアルコールビールで我慢しよう。




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