月曜日

爆走 (昭和)

 

昭和、平成の初めぐらいまでは

開店でのお客さんの入場誘導はなかった。

新規開店、改装開店であれ、客数が10人でも100人でも、

開店と同時に扉を開けて一斉に入れていた。

 

出入口に何十人ものお客さんが殺到するものだから

勢い余って「軍艦マーチ」と同時に修羅場になる。

 

入口の強化ガラスが押されて割れたことも。

入場口付近の固定椅子が

押されて曲がってしまったことも。

一斉に走りだすので転倒し流血、倒れ込む客も。

えべっさん西宮神社の「福男選び」状態だ。

 

「これはまずい」

 

従業員も怖くて扉をあけられない。

それから

入場制限で4名ずつ入場してもらう。

入場券を配り、事前に時間指定で入ってもらう。

などなど、各ホールは独自に入場方法を

試行錯誤していった。

 

ゲートに一斉に並び、一斉に狙った台へまっしぐら。

しかし、当時のお客さんの情熱は半端なかったね。

目が血走っていた。





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金曜日

風体

 


スーパービンゴという機種で換金すると38万円勝った。

当時二つ折りの財布だったので札が入りきれない。

担当する近くの競合店だ。店長は苦い顔をしていた。

「仕方ないじゃないか、出るものは止められない」

 

統計も含めて毎日のようにパチンコ店に出入りしていると

業界人であることがばれてしまう。

 

雰囲気、風体がそれらしいのか、初めての店でも

「あんた、どこのホールや?」

いかつい店長クラスのおっさんに声を掛けられる。

 

知らない会社の店舗へ行っても、そこの警備員が

「お疲れ様です!」と

本社の人間と勘違いしてくる。

 

競合店が経営しているスーパー銭湯でも、マッサージの

女の子がいつも緊張しているので、聞くと、

本社の役員さんだとずっと勘違いしていたようだ。

 

「自分の会社でサボって風呂には入りにこないだろう」

それから行きづらくなってしまった。





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まんがとパチンコ


パチンコのターゲットが中高年に絞られだした頃から、

遊技機のコンテンツに漫画やアニメ、映画、ドラマ、

タレントなどが使用されだし、何でもありの状態になった。

 

定番では「北斗の拳」や「花の慶次」「牙

「エヴァンゲリヲン」などはもう何代出たのかも

わからないくらいだ。

ネットでア行から検索すると

「嗚呼!!花の応援団」、「愛と誠」からワ行は

「笑ウせぇるすまん」まで懐かしいキャラクターや

コンテンツが次から次へ入れ替わってくる。

 

時代劇では「水戸黄門」「暴れん坊将軍」、ドラマ「西部警察」

「火曜サスペンス」、バラエティ「笑点」「志村けん」、

「アントニオ猪木」も何度も焼き直してスロットも出たし、

外国タレントからグラビアアイドル、歌手など等々。

数えきれないほどのコンテンツがタイアップされ

その都度巨額な使用料、版権代などを払ったのだろう。

 

大きな費用を掛けるくらいならオリジナルで

「もっと安くしてくれよ~」なのだが、行き過ぎた

演出や大きくなった筐体や飾りは刺激に慣れすぎて、

もう後には戻れないようだ。

 

業界では次はいよいよと噂は出るのだが未だに出ない

 

「サザエさん」「ドラゴンボール」

 

いつか発売される日が来るのだろうか。





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