木曜日

一人(2)


「一人ゴルフ」で予約を取り、さっそく昨日、コースへ出た。

予約締切が前日の正午、ギリギリの申し込みだったが、予定の

3人から1人キャンセルのため、2人(ツーサム)になった。

 

2名でも構わないようだ。私の申し込みがなければ、この組は

キャンセルだったようで、同組のMさんから感謝された。

 

Mさんは、上下おしゃれなウェアを着こなす2歳年上の地元の

人だった。このコースの会員で年間30回ほど回るそうだ。

 

週3~4回プレイする70歳以上の猛者も多く、ゲストハウスは

老人ホームのようだと笑っていた。

 

Mさんは60歳で退職し、この数年はフーテン生活を満喫して

いて、ゴルフや旅行など趣味三昧で過ごされているとのこと。

58歳で直腸がんが見つかり、治療後、60歳を契機に余生を

好きなように生きると決めたそうだ。

 

周りを見渡しても確かに高齢者ばかりだ。ここでは60代は

小僧のようで、80歳で、毎日プレイする妖怪のような婆さんが

いるそうで、超高齢化社会になったのだというのを実感する。

 

80でもタクシーの運転をし、警棒を振る高齢者たちとは対照的だ。

同じ時を刻み生きてきた人生だが、この差は・・考えさせられるね。

 

終わりに向け、どう生きるか。人生の落としどころを模索しても

今更ながら思い通りにはいかないが、心持ちは気楽でいたいね。

 

この日のスコア?   聞かないで !!






火曜日

一人


子供のころから結構一人で遊んでいた。

 

近所の川では一人、手で釣り糸を垂れて、何時間も川面を

眺めていた。神社の境内で蝉取りや木登りなど、一人で

遊ぶのは平気だった。

 

といって仲間外れにされていたわけではなく、お誘いが

あれば、一緒に、どこへも行った。

でも、心持ちはいつも独りでいるほうが気軽だった。

 

この性根は大人になっても変わらず、いまの年になっても、

休日は一人で行動することが多い。

 

もう今更人見知りもないが、コロナ禍からは他人と距離を

あける世の中の風向きで、人付き合いは気楽になったか。

 

高校の同窓生との親睦ゴルフが急きょ中止になったので、

「一人ゴルフ」というのを申し込んでみた。

 

前日の12時までの参加人数でエントリーが決まるようで

ギリギリ11時申し込みで、間に合ったようだ。

 

全く知らない、おっさん2名と同組で回ることとなった。

サイトの自己紹介では50代と60代、同じ年代だ。

このコースは頻繁に回っているようだ。

 

さて、どんな顛末になるやら。明日は、良い天気の模様だ。

せっかく取った年次休暇だ。羽を伸ばそう。




月曜日

反骨


いままで経験してきた店舗での一番の売上は、パチンコ台数300台、

スロット台数40台、合計340台の店舗で、日売上の最高は正月に

3600万円を売っていた。

 

その月の平均売上は、2400万円で、その月は7億4千4百万の

売上があり、粗利(回収金)は1億円ほど。回収率は13%くらい。

遊技客の感覚では1万円使って、8700円が戻ったことになり、

広く浅くの薄利多売になるだろう。

 

最盛期によく30兆円産業とか言われたが、パチンコの売上は

お客さんに玉やコインを貸し出した金額なので、実利は粗利益(回収金)

から諸経費を差し引かれた金額だ。

当たり前だが、客が多く売上が多ければ、大変儲かる

 

個人商店で月間7億円の売上げなんて、笑いが止まらないよね。

従業員は毎日忙しく、休日も給与も少なく、泣いていたけど。

 

1店舗当たりの台数制限が外れて、1000台超の郊外店も出来た

ころなら、それなりの客入り稼働で、台売上が5万円も売れば、

日売上5000万円、月間15億円。

 

まあ、それくらいの店舗になると、土地建物、設備一式、

初期投資は、かなりの額になるが、業界的には、郊外店で5~8年

ほどの回収を目安にしていたので、他業種の感覚では驚きだろう。

 

開業は、許認可営業(公安委員会の許可)が前提なのだから、

まさに砂上の楼閣。許認可が取り消されれば、終了。

なので、上場はない。

経営者はまさに儲け時に、抜きまくる必要があるわけだ。

 

コロナ禍以降の、現在の店舗の状態は、一部の大手企業では

先に述べた客入り、売上の店舗もあるだろうが、ここ数年で6割

以上の店舗が廃業に追い込まれているように、多くのホールは

水面に口を開けて、溺れぬよう、パクパクだろう。

 

今も責任者として現役の一線でいたなら、薄れゆく頭髪もすでに

なくなって、心労で、完治した心臓病も再発していたかもしれない。

辞めて、命拾いした。

 

しかし、こんな巨大産業も「お上」のさじ加減で衰退していく

のだから、全盛期に、パチンコ経営者たちは、もっとロビー活動に

精を出していれば、状況は違っていたかもしれない。

 

日本社会での「差別と貧困」の反骨心を糧に生きてきた

在日一世、二世には、さらに政財界へ深化して溶け込むことが

厳しかったのだろう。




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