金曜日

目押し


お客さんからの要望でスタッフはパチスロの

リールの「目押し」を依頼されることが多かった。

今は「遊技を幇助している」ので客に依頼されても

店側が押すことは禁止だ。


北電子のジャグラーは大当たり告知のランプが

この機種の「売り」なので、ランプが点灯すれば、

すぐに呼ばれた。適当に打っていればそのうち、

リールは揃うが、揃うまでにコインを無駄に消費してしまう。

 

見える人には簡単だが、動体視力、見る気力も衰えた

高齢者はハナから他人に押してもらう気満々だ。

 

私もパチスロはあまり打たなかったので

目押しが出来なかった。

覚えたのは、大東音響の「キングガルフ」という

機種にハマってからだ。

 

メーカーが最初から強制的に連チャンを仕込んだ

「メーカーB」だったので、当りが確定すればリールが

滑ってきて大当たりになるが、何度もやっているうちに

リールに書かれた色目が見えてくる。


あとはタイミングで押していくだけなので

1度1機種で見えるようになると、他機種でも

すぐにコツを掴むことが出来る。

 

パチスロはこういったところがパチンコ機と違い

自分が技術介入できるようなゲーム性が受けたのだね。

 

たまに依頼されて押しても、はずしちゃうと、

ちょっと「はずかしい」けどね。




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虎になる


どの世界でもアルコール依存症は

一定数いるのだろうけど、自分の意志で制御できない

状態ではそうなるのだろう。

P店の入寮者は大阪地区で勤務しているときは、

比較的若い社員が多かったが、飲酒のクセが悪い

社員がいた。自身でもある程度自覚していたようだが、

酒量を制限できないようだ。

 

一定量を過ぎると「目が据わる」。

普段のストレスが爆発するようだ。

上司に敵意をむき出し、暴れだす。

「虎になった」らもう駄目で、

尋常でない暴れ方のため、周りはもう

紳士的に制御できず、お互いに傷跡が残ってしまう。

 

翌朝、神妙な面持ちで反省するのも毎回だが、

今回は慰安会のため本社の役員(社長の三男)もいて、

彼にも飛びかかったので、退寮処分となった。

 

田舎の店舗にいた時は、台所の包丁は夜間

必ず鍵付きのケースに入れ、調味料用の

日本酒は置かないようにしていた。

 

虎になって気が大きくなる。飲酒が止まらない。

ほとんどのドランカーは自制できるが、

それでもアルコールは神経を弛緩させ

普段とは違う行動にさせる。

 

酒を飲まない人には全然理解できないことだ。

近くに「虎になる」人が身内に居れば、

煙草の受動喫煙同様、酒の受動迷惑だ。

 

自分が「虎になる」のを自覚していれば、

酒は飲んではダメだ。

酒に飲まれる人は酒を飲んではいけない。

ノンアルコールビールで我慢しよう。




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駆け落ち


パチンコ入寮者でよく聞く話で、

入寮のカップル社員のどちらかと

単身者の恋の逃避行、駆け落ちというやつだ。

 

私の身近では、店長とカップル社員の女性との

駆け落ちがあった。

店舗の責任者が部下の女性と不倫関係となり、

その後ろめたさからか、二人でトンコ(逃げて)しまった。

 

逃げた二人はどこからかの噂では、その後、

北海道のパチンコ店員で働いているようだ、と

真偽はわからない。

店長は当時45才で嫁も中学生の子供もおり、

一緒に逃げた女性は22才だった。

 

二回りも年が離れた女と

「甘い生活」を送れるのはいつまでだろうか。

 

「恋の逃避行」、「禁断の恋」、「許されざる恋」

 

胸がざわつき締め付けられるが、

踏み切れないだろうね。この一線は。

 

人生は1度きりなら、狂ってみるのも如何なものか。

後悔するなら越さないほうがいいだろう。

 

残された夫(男性)のほうは案外、さばさばしていて、

その後も単身社員として数年間勤務していた。

 

「恋」は勘違い。ともいえるからね。




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