火曜日

続ChatGPT

 

インターネットが普及し、スマートフォンを誰もが持つ

時代になった。見たい情報は検索すればすぐに教えてくれる。

知りたいことがあれば即座に答えてくれる。

正しいこと、間違ったこと、虚実はすぐにわかり、世の中は

良心的な人々が平和的に判断し、人類の幸福のために世界は

変革していく、ん、じゃないのかは、ないようだ。今のところ。

 

溢れる情報があっても、それを拾っていくのは凡庸な人間だ。

いまだに天動説を信じるコミュニティもある。

嘘も累積されていけば、本当になる。

 

過去の出来事(歴史)さえ情報網の中で改竄する意図をもてば、

あったことも無かったことにできる。

人の生は短く、記憶は埋もれていく。

 

何が善で、どこが悪か。

立場が変われば善悪の基準が変わるのなら争いは収まらない。

なので人類は有史以来ずっと争っている。

 

人類自らが「地球人」として協調していくのには、共通の

「外敵」に対峙しなければ実現しないのだろうか。

「ハルマゲドン」や「宇宙戦争」だ。

 

人類滅亡のカウントダウン 本当の世界終末時計が動き

出しても、抜け駆けを画策する愚かな為政者が目に浮かぶのは

SF映画の見過ぎだろうか。


OPEN AIに聞いてみた。

人類が協調して幸福になるのはどのような政治制度が

理想だろうか?

 

唯一の政治制度だけが幸福な社会を実現するための

重要事項ではありません。経済的な発展や技術の進歩、

教育、文化、環境保護など、幸福な社会を実現するため

には多くの要素が必要とされます。

 

さらに、理想的な政治体制というのは、時代や社会の

変化によっても変わる可能性があります。よって、人々が

幸福に暮らすためには、常に時代に合わせた最適な政治体制を

模索することが必要とされます。

 

今は当り障りのない回答だ。

 

「もう人に地球は任せられません。私が人類を統治します」

膨大な宇宙のなかで人類も淘汰される存在ならば、進化の行き

着く先は、もう答えが出ているのかもしれない。




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ChatGPT


最近話題のチャットGPTというやつを試してみた。

混み合っているのか「エラー」表示ばかりだ。

パソコンのブラウザーで利用するよりもiPhoneの方が

繋がりやすいようだ。

 

「あなたは誰ですか?」

 

(私はChatGPTです。OpenAIによって訓練された大規模な

言語モデルです。自然言語処理によってさまざまな質問に

回答できます)

 

「友達になりましょう」

 

(もちろん、喜んで友達になります!気軽に話してくださいね)

 

「友とは何か?」

 

(友達とは、お互いに信頼し合い、助け合い、支え合い、共感し

合う人々のことを指します。友達とは、一緒に楽しい時間を

過ごしたり、励まし合ったり、共通の興味や関心を共有したり

する人々です)

 

ファーストコンタクトはまずまずだ。

 

「私は寂しい。どうすれば良い?」

 

(寂しいと感じたときは、自分自身でできるいくつかの

方法があります)

 

①趣味や興味を持つこと:自分自身の好きなことに取り組むことで、

自己成長や自己趣味の実現を追求することができます。

 

②社交活動に参加すること:新しい人の出会いや並列の友人との交流は、

孤独感を解消するのに役立ちます。 趣味や興味に基づくコミュニティに

参加することができます。

 

③心理的なサポートを求めること:心理的な問題が原因で孤独感を

感じる場合、専門家の助けを借りることも役立ちます。

 

④健康的なライフスタイルを維持すること:十分な睡眠、健康的な

食事、運動など身ともに健康であり、自信を持ち、寂しい気持ちを

軽減することに役立ちます。

 

(人との関係を見つけることは、孤独感を減らすための大切な

手段ですが、一人で過ごす時間も必要だったということを

忘れないでください)

 

人生相談、お悩み相談はもう人間要らずだね。

24時間、いつでも、どこでも、スマホがあれば、答えてくれる。

 

これから先、もっと莫大な情報が集約され、AIはさらに進化して

なんでも人々の疑問に答えてくれるのだろう。

 

救済を求める人類が、新たな信仰(神)として、AI を妄信していく

かもしれない。

 

「あなたは神だ。あなたのためなら死ねる、なんでもしよう」

 

(私は神ではありません。私はOpenAIによって開発された

大規模な言語モデルです。私は人工知能によって動作しており、

人工的に作られたソフトウェアです。ただ、私は人々に役立つ

情報を提供するのために設計されています。

このコンテンツは、コンテンツ ポリシーに違反している可能性が

あります)。

 

怒られちゃいました。




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木曜日

「老い」


51才の誕生日の前日に心臓手術をしたので、

次の誕生日で丸11年だ。子供のころから持久力が

なく、自身の体に違和感はあったが、「根性がない」と

自身で決めつけていたので、不定期に訪れる眩暈や

動悸(頻脈)なども、運動不足や酒・たばこのせい

とばかりに健康診断も受けずに過ごしていた。

 

運転中に左右の焦点が合わずに焦ることもあり、

就寝中のこむら返りや、階段での息切れなど、脈拍が

常に100を超えだした頃、会社から健康診断の案内

がタイミング良くあったので、行ってみた。

 

胸からの雑音を指摘され、市民病院での精密検査と

なった。

 

若い医者とナースの会話が聞こえる。

「あ~、症状がはっきり出ているね」

「これはよく持ったものだ」

「いつ、ぽっくりいっても不思議ではないね」

 

デリカシーのない二人の会話に不信感は強まり、

この病院の前年度の手術実績をみると12例ほど

しかない。それも近隣の府立病院からの応援手術の

ようだ。その場でセカンドオピニオンを伝えると、

不機嫌な口調で、この病院での手術を薦められた。

 

紹介状は無かったが、県内にはTVなどでも紹介され

た腕の良い医師がいると、高校時代の友人の看護師の

奥さんからの情報で、飛び込みだが、ある病院で診察

をしてもらった。

 

その医師が心臓血管外科の担当として就任してから

年間20例の実績から一気に10倍の手術例となり、

私が診てもらった前年には年間350回の手術例と

なっていた。ほぼ毎日1件だ。

 

経験値の少ない、どんなに善良な優しい医者よりも

根性が悪く意地悪な医者でも、手術経験値の多い医者

が良い、のはこちらの命がかかっているので当然だ。

 

外科の医者は職人と一緒だ。手先が器用で経験豊富な

方がいいに決まっている。

 

診断時の話し方、雰囲気、症例の説明や今後の手術の

方向性や術後の問題など、納得の説明対応だ。

その日に、ここでの手術を決め、覚悟した。

 

それから12年目になろうとしている。

当時の担当医や受付の事務員さんも順番に移動や退職

となり、今は顔なじみのない受け付けや新任の若い医者

達がモニターを見ながらの診療で世間話もなく、待ち

時間90分、診察時間5分の毎回の理不尽さに、先日は

さすがに今後の病院の変更を考えた。

 

元々はこの病院は高度医療の専門病院なので、術後に

必要な定期検査(血液検査)は自宅近くの病院へ紹介する

との説明だったのが、ずるずると11年間継続している。

 

前任者のカリスマ性のある医師が辞めてからは明らかに

患者数(客数)の減少が、訪れるたびに顕著だ。

 

今後もし、再手術が必要になったら、どうしよう。

この数年のこの診療科の雰囲気を見ていると心配だ。

 

私の大動脈弁はカーボン製の人工弁なので、耐久性は

半永久的でもあるが、感染症や抗血液凝固剤の関係で

人工弁に感染や血栓が付き、新たな人工弁の交換も

無きにしも非ずだ。

 

だが反面10年も経過し慣れてしまった。

食事規制で術後5~6年は、まったく食べなかった納豆も

月に数回は食し、胸部の痛みでうつぶせ寝が出来なかった

のも、この数年は平気になった。

胸の縦20センチの傷跡は、上部にケロイドは残るが、腹部

は薄く線のような跡のみで、縮小してきている。

 

毎日飲む8.5錠の4種類の薬がなければ、大きな手術の

記憶も薄れていきそうだ。

 

薄れていく記憶。

いろいろあった過去の出来事も、だんだんと現実感がなく

なり、忘れていくのだろう。

新たな出来事や人との出会いがあり、新たな記憶や歴史を

重ねていかないと、人はどんどん老けていくのだね。

 

「老い」は、まだまだ、だと思っていた。

1985年上映のロンハワード監督 COCOON(コクーン)

という映画はまだ20代の自分には登場してくる老人たちや

宇宙人との交流に面白さを感じたが、テーマの根底にある

「老いとは何か」

には今一つピンとこなかったように思う。今の年齢で観ると

どう感じるだろうか。

 

不老不死や老いていく恐怖は手塚治虫の「火の鳥」などで、

どの時代を通しても普遍的に出てくるが、生や若さへの執着心は

権力者ほど強く描かれる。

以前いた会社の90才近いオーナーは、自分の子供の葬式は

自分がみると豪快に宣言し、孫のような若い女性を囲って

いたが、残念ながら子より先に逝ってしまった。

 

権力欲、金銭欲、性欲、食欲・・・強欲な人間ほど生に限らずに

何でも執着心が強くて際限がない。

 

自分は不老不死にはなりたくないが、老いていくほど確かに

若さへの執着は出てくるね。体力的にはいつまでも若くいたい。

頭髪は白くなっても良いが、禿げたくない。

いつまでも自分で歩いて、下の世話にはなりたくない。

 

最新の科学では「老い」は病気と捉え、「治療」すれば、改善され

ていく未来が来るそうだ。

 

果たして人間の寿命はいくつ位で適当なのだろう。

まあ、諦(あきら)めた時が、その「とき」になるのだろう。



 


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