金曜日

反省2


入社は私より5年ほど先輩だった

最初はカップル社員で入寮し、

のちに別れて同じ会社だが、それぞれ勤務地が

違うところでいた。

男性は10年ほど勤務し、私が入社してから

店長まで登用したが、訳あって退社した。

女性は班長職として、寿退社まで17年間、

会社に尽力してもらった。


すらりとした体形でしっかり者の彼女は、

お客さんにも人気者で、よくファンレターや

お誘いの手紙を遊技客からもらっていた。

 

遊技客の中には、女性スタッフの身体を触るような

不埒な客もいるので、女性の役職者がいるのは

女性スタッフには心強い。

 

店内をハイヒールに黒のスラックス姿で颯爽と

動き回るのは格好よく、部下からも人気があった。

 

彼女が結婚し、退職するという。

結婚式のスピーチを頼まれた。

何日も前から練習し、緊張しながら私なりに誠意を

もって、ご両親の前でお祝いをのべさせて頂き、

無事に式は済んだ。

 

17年も同じ職場に居ながら、いつも距離があり、

それが私の多くの社員さんとの付き合い方だった

のだけれど、最後に少しだけ分かり合えた部分が

あったかも知れない。

 

私は人間関係には冷たい男だ。

これも人生の中の大きな反省だ。




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反省


酒とたばこは10代の後半から飲みだした。

もともと、酒の強い体質ではなかったが、

普段から習慣づくと、けっこう飲めるようになった。

 

パチンコ業界に入って、営業部で統括するような立場に

なってからは、深夜遅くまで車の運転もあり、また夜間、

早朝の警備会社からのゴト関連の呼び出しが頻発していた

時期は、さすがに飲む時間もなかった。

酒をたしなむのは、帰宅深夜に休日前に

寝酒で飲むくらいだった。

 

昭和の終わりごろ、まだ飲酒運転に対する認識が

低かった時代に、飲み屋街から一人で帰る途中、

酔いもあってあまりにも眠いので、路肩に止めて

仮眠後、もう大丈夫と運転を再開し帰宅途中、

また眠ってしまった。

気付けばトンネルの手前で右側のガードレールに

衝突し、反動で左側にも跳ね返って、目が覚めた。

一瞬で睡魔と酔いが吹き飛んだ。

 

田舎の深夜で、交通量も少なく、トンネルの手前で

車両の破損だけで済んだ。

トンネル内であれば大変なことになっていた

かもしれない。

 

そのトンネルは地元では「出る」ことで

有名な場所だったが、私はトンネル内に

誘われることなく、助かった。

 

車は1週間前に、社長から買って

もらったばかりの新車だった。

会社名義の車両なので保険会社に連絡し

処理すればよかったのに、社長に内緒にするため、

こっそり修理にかけ、大きな修理代がかかった。

 

私には都合の悪いことを隠そうとする裏の顔がある。

自分の失敗をもっとオープンにすれば楽になるのに

隠す。内緒にする。今の自民党政権みたいだ。

 

子供の頃からの内向的な性格が

「事があったとき」に

出てしまうね。大きな反省だった。




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木曜日

ワーファリン


10年前に大動脈弁狭窄症のため人工弁の

置換手術をした。

それ以降、3か月に1回は血液検査をし、

血液をサラサラにするワーファリンという薬を

毎日5.5錠服用している。

10年間、5~6錠の間の処方なので

安定しているようだ。

3~4錠が一般的には多いようだが、

私は最初から効きが悪く、錠数は多いようだが、

毎日飲むものなので個数は気にならない。

 

人工弁は身体にとっては異物なので、

血液は凝固しようとする。

ワーファリンは、血液を固めるときに必要な

ビタミンKの働きを抑え、血栓(血液の塊)が

できないようにする薬だ。

 

ビタミンKを摂ると、ワーファリンの作用と

逆に働いてしまい、ワーファリンの作用が

弱まってしまう。

 

納豆には、ビタミンKが大量に含まれている。

納豆を食べるとビタミンKの働きが活発になり、

ワーファリンが効きにくく、今後、食べないようにと

薬剤師からの指導だった。

 

私の主治医は鷹揚な人で

「気にせず、たまには食してもよし」

「薬を1回分飲み忘れたと思えば問題なしだ」

 

だが、薬は服用すると3日後に作用するので、

3回連続の飲み忘れは危険だと注意を差された。

 

 

以前、70才上の高齢の患者が受診に来ないので

確認すると、数か月間ワーファリンを飲んでいなかったが、

血栓などは出来ず、健康を維持していたらしい。

高齢で血が薄く、体質的に大丈夫だったようだが、

それが継続できるかどうかは保証できないとの事。

 

薬を飲み忘れ、血栓で梗塞になる高齢者も多い。

 

旅客機事故で奇跡的に無人島に漂着して助かっても、

私は薬がなければ、血栓が、心臓か脳で詰まれば

終わってしまう。

 

「奇跡の生還劇」は、私の書棚にはない。




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