月曜日

受けた恩は返そう

 

15の夏。

友人3人と自転車で琵琶湖の湖西から若狭湾へ、

敦賀から米原、彦根を通り、琵琶湖を1周した

ことがある。荷台にいっぱいのキャンプ用品を積んで

野宿をしながら、暑い中、ガムシャラに走った。

荘司としおの「サイクル野郎」という漫画本の影響だ。

少年が自転車で日本一周する物語だった。

私の周りは、みな影響を受け、夏休み期間に四国、

九州を一周する猛者もいた。


夜中、ラーメン屋へ寄った。

3人でラーメンを食べた。

しばらくすると、頼んでもいないのに

もう一杯ずつのラーメンが。

 

カウンター越にトラックのおじさんが、

「がんばれよ」

全部の勘定を払ってくれた。

 

「受けた恩は誰かに返したい」が、

まだ、同じシチュエーションに出会う機会がない。

死ぬまでに返したいと思っている。





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片棒

 

 「想念を具現化する」

店舗の管理者講習会で、最後に締め言葉で

毎回伝える言葉だ。

自分の想いやイメージをいかに現実化していくか。

 

「こういう店にしたい」

「具体的なイメージを現実化する」

「想いが強ければ実現する」

 

・・・なんて偉そうにぶっていた。

 

まあ、今思えばこれは「経営者」の問題だ。

 

終身雇用が確約されているならまだしも、

どんな店にしたいか、なんて一介の労働者が

考えることでもないし、雇われた身がなんで

会社の未来への想念を持たなきゃいけないの。

 

「忍耐・努力・根性」

「為せば成る」

 

ブラック企業ほど直接オーナーから

激励の手紙なんかが来たりする。

私は立場上、ずっとオーナーの片棒を担いできた。

30年間の業界歴で、何人も何十人も会社の都合で

解雇通告をしてきた。

のちに揉め事にならぬよう、

「あーだ、こーだ」と言い回し、会社(オーナー)に

被害が出ないよう、恫喝もしたこともある。

因果応報。

良きも悪きも最後は自分に返ってくるものだ。

受け入れるしかない。




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土曜日

走行距離

 

年間4万キロ。新車で毎回3年、12万キロか、

5年、20万キロで乗り換えていた。

社用リース車ばかりだったし、距離を考えると

自腹で高級車も乗る気がしない。

 

若いときから、とにかく車はよく乗った。

店舗廻りで普通に乗っても100キロくらいは

毎日のように走ったし、

大阪、福井間を一日で二往復したこともある。

 

28の時に飲酒運転で大きな自損事故を

起こした事があったが、

それ以降、現在まで事故はない。

 

営業部の管理職になってからは1日にたくさんの

店舗を回ることが仕事になる。

 

行く先々で社員と「だべったり」、

競合店のリサーチをすることが多い。

格好よくジュース代で、釣銭要らねぇと千円札を

渡すと、4店で4千円だ。たまには役職者と遅い

昼食を食べるし、調査名目でちょっと新台を

打つと、すぐ万札が消えた。

 

走行距離とこづかい消費は比例するのか、

毎月20~30万円は消費していた。

収入は(そこそこ)多かったが、

その(そこそこ)多い分を

毎日の諸経費に充てていただけだ。


会社では交際費などの経費は落とさなかった。

オーナーからの指示がないということは、

そういうことだ。

でも、個人消費が増えれば増えるほど

給与も上がっていった。

いい時代だった。





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